2019年09月30日
『一人ひとりの食料安全保障を FAO駐日連絡事務所 所長 M・チャールズ・ボリコさん』
今日は行き渋り娘の中学は学校の都合でお休み。なので気楽にしんぶんの仕分けに集中できる~
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆10月3日号
『一人ひとりの食料安全保障を FAO駐日連絡事務所 所長 M・チャールズ・ボリコさん』
今年から2028年までとりくまれる「家族農業10年」。そこから見える世界の課題について、FAO駐日連絡事務所 所長 M・チャールズ・ボリコ所長に聞きました。
世界の食料の8割は、小規模な農家が生産しています。農家の9割は家族農業。家族農業には土を耕し生産することだけでなく、水産業や畜産業、林業も含まれます。国連総会で全会一致で採択された「家族農業の10年」は、家族農業が果たす重要性を理解し、広げ、世界各国が支援を強化することを求めています。
世界人口は70億人ですが、今のペースでいくと2050年には、97億人に達する可能性があり、食糧生産をさらに50~60%増産させなければなりません。食料の9割は土壌で生産されていますが、人間の活動の影響で5秒ごとにサッカー競技場1面分の広さの土壌が失われている。水についても、たとえば北アフリカや中東では、この40年間に淡水が6割も減少しています。土壌の劣化と水不足がこのまま続けば、食糧の増産は不可能となってしまいます。
私も田舎育ちで、農作業を手伝いました。その中で植物の名前や作物の育て方や、2~3年耕作したら農地を休ませることを知りました。
家族農業は自分たちが生きていくためにも、周囲の自然と調和を図りながら生産を続けてきました。自然にやさしく、生物多様性を守り、持続可能性があり、生計にも貢献しています。コミュニティの中で種を交換したり、助け合い、きずなを深め、平和な社会づくりに貢献しています。
このような家族農業を支援することは、「持続可能な開発目標」(SDGs)の多くの目標達成に重なります。
「家族農業の10年」では、食糧安全保障が世界中で確保されることをめざしています。それには、いくつかのポイントがあります。まず自分が暮らしているところに十分な食料があること(供給可能性)、そして適正な代金ですぐに入手できること(入手可能性)、さらに栄養バランスのとれた食べ方ができること(栄養性)これらが安定していること(安定性)が必要です。
重要なのは、これが国や地域の話ではなく、個人や家庭の話だということです。昨日は食べられたけど、今日は水だけ、明日は分からないという家族がいますが、この4つが満たされなければ、食の安全保障が確保されているとは言えません。
実は世界中の人たちが十分食べられるだけの食糧があるのに、約8億2000万人以上、9人に1人が1年以上十分な食料を得ることができず、飢餓に苦しんでいます。減り続けてきた飢餓人口が、この4年間は増加し続けています。
飢餓人口が増えた理由はいくつかありますが、まずは干ばつや豪雨など自然災害を多発させている気候変動、そして紛争です。飢餓人口の6割は戦争や内乱など、紛争の影響下にある国の人びとで、食べられないことが原因で、さらにトラブルが生じています。
急速に経済発展を遂げ、豊かになった国々での肉食の増加や、エネルギーへの転用もその要因です。
特に飢餓を増やす大きな原因となっているのが、世界で生産されている食料の3分の1、13億トンあまりが捨てられていることです。途上国では、保存の設備や輸送手段が不十分で、食料が痛んでダメになることが多いのですが、先進国では経済的な豊かさから、必要以上に食料を買っては、小売りや消費者の段階で捨てられるものが多くあります。日本は品質だけではなく、外観にも厳しく、食べられるものをたくさん捨てています。
これは経済的な損失だけではなく、温室効果ガスの発生原因となり、地球温暖化を進行させ、気候変動を招きます。異常気象が起こり、最も深刻な打撃を受けるのが家族農業です。食品廃棄をなくすことは、家族農業を応援することにつながるのです。
農業は経済だけではなく、地域の習慣と文化の維持にもつながっています。日本では、コメの収穫に感謝してお祭りがありますが、世界中そうなのです。
また日本には、FAOが認定する世界農業遺産が11カ所と、世界第2位の多さです。すばらしいことです。世界農業遺産は、家族農業が集まり、自然との調和をはかりながら何世代にもわたり、独自性のある農林漁業を受け継ぎ、営んできたところです。変化する経済や環境の中で、伝統的な知恵を生かし、臨機応変に対応していく。文化や伝統、生物多様性、生計、食の安全保障につながる営みであり、すばらしい景観も生み出しています。
朱鷺と共生する新潟・佐渡の里山、石川・能登の里山里海…私も9カ所訪れました。みなさんも訪ねてみてください。そして日本のすばらしい家族農業の営みを、ぜひ残していってください。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆10月3日号
『一人ひとりの食料安全保障を FAO駐日連絡事務所 所長 M・チャールズ・ボリコさん』
今年から2028年までとりくまれる「家族農業10年」。そこから見える世界の課題について、FAO駐日連絡事務所 所長 M・チャールズ・ボリコ所長に聞きました。
世界の食料の8割は、小規模な農家が生産しています。農家の9割は家族農業。家族農業には土を耕し生産することだけでなく、水産業や畜産業、林業も含まれます。国連総会で全会一致で採択された「家族農業の10年」は、家族農業が果たす重要性を理解し、広げ、世界各国が支援を強化することを求めています。
世界人口は70億人ですが、今のペースでいくと2050年には、97億人に達する可能性があり、食糧生産をさらに50~60%増産させなければなりません。食料の9割は土壌で生産されていますが、人間の活動の影響で5秒ごとにサッカー競技場1面分の広さの土壌が失われている。水についても、たとえば北アフリカや中東では、この40年間に淡水が6割も減少しています。土壌の劣化と水不足がこのまま続けば、食糧の増産は不可能となってしまいます。
私も田舎育ちで、農作業を手伝いました。その中で植物の名前や作物の育て方や、2~3年耕作したら農地を休ませることを知りました。
家族農業は自分たちが生きていくためにも、周囲の自然と調和を図りながら生産を続けてきました。自然にやさしく、生物多様性を守り、持続可能性があり、生計にも貢献しています。コミュニティの中で種を交換したり、助け合い、きずなを深め、平和な社会づくりに貢献しています。
このような家族農業を支援することは、「持続可能な開発目標」(SDGs)の多くの目標達成に重なります。
「家族農業の10年」では、食糧安全保障が世界中で確保されることをめざしています。それには、いくつかのポイントがあります。まず自分が暮らしているところに十分な食料があること(供給可能性)、そして適正な代金ですぐに入手できること(入手可能性)、さらに栄養バランスのとれた食べ方ができること(栄養性)これらが安定していること(安定性)が必要です。
重要なのは、これが国や地域の話ではなく、個人や家庭の話だということです。昨日は食べられたけど、今日は水だけ、明日は分からないという家族がいますが、この4つが満たされなければ、食の安全保障が確保されているとは言えません。
実は世界中の人たちが十分食べられるだけの食糧があるのに、約8億2000万人以上、9人に1人が1年以上十分な食料を得ることができず、飢餓に苦しんでいます。減り続けてきた飢餓人口が、この4年間は増加し続けています。
飢餓人口が増えた理由はいくつかありますが、まずは干ばつや豪雨など自然災害を多発させている気候変動、そして紛争です。飢餓人口の6割は戦争や内乱など、紛争の影響下にある国の人びとで、食べられないことが原因で、さらにトラブルが生じています。
急速に経済発展を遂げ、豊かになった国々での肉食の増加や、エネルギーへの転用もその要因です。
特に飢餓を増やす大きな原因となっているのが、世界で生産されている食料の3分の1、13億トンあまりが捨てられていることです。途上国では、保存の設備や輸送手段が不十分で、食料が痛んでダメになることが多いのですが、先進国では経済的な豊かさから、必要以上に食料を買っては、小売りや消費者の段階で捨てられるものが多くあります。日本は品質だけではなく、外観にも厳しく、食べられるものをたくさん捨てています。
これは経済的な損失だけではなく、温室効果ガスの発生原因となり、地球温暖化を進行させ、気候変動を招きます。異常気象が起こり、最も深刻な打撃を受けるのが家族農業です。食品廃棄をなくすことは、家族農業を応援することにつながるのです。
農業は経済だけではなく、地域の習慣と文化の維持にもつながっています。日本では、コメの収穫に感謝してお祭りがありますが、世界中そうなのです。
また日本には、FAOが認定する世界農業遺産が11カ所と、世界第2位の多さです。すばらしいことです。世界農業遺産は、家族農業が集まり、自然との調和をはかりながら何世代にもわたり、独自性のある農林漁業を受け継ぎ、営んできたところです。変化する経済や環境の中で、伝統的な知恵を生かし、臨機応変に対応していく。文化や伝統、生物多様性、生計、食の安全保障につながる営みであり、すばらしい景観も生み出しています。
朱鷺と共生する新潟・佐渡の里山、石川・能登の里山里海…私も9カ所訪れました。みなさんも訪ねてみてください。そして日本のすばらしい家族農業の営みを、ぜひ残していってください。
2019年09月23日
『夜カフェで語り合う 中学生の不登校の子をもつ親の会 アネモネ』
21日に豊橋母親大会があったのですが、県の会議ともかぶっていて…で結局どちらにも行かずに、なんちゃって不登校の娘と通信制高校のオープンキャンパスに行ってきました。とても良い感じで、ここなら娘も通えるんじゃないかなと思えて良かった。子どもが学校行けなくなると親も本当に悩むんだよね。行き場のない思いを語り合う場が増えると良いな。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月26日号
『夜カフェで語り合う 中学生の不登校の子をもつ親の会 アネモネ 島根・松江支部』
学校に行けない「不登校」は、14万人を超え、過去最高に―。昨秋、「中学生の不登校の子を持つ親の会 アネモネ」スタートさせた新婦人島根・松江支部のとりくみを紹介します。(本文、親は仮名)
毎月1回、仕事帰りの土曜の夜8時、隠れ家風のおしゃれなカフェに集まります。おいしいスィーツを食べながら閉店時間の夜11時まで近況交流はとまりません。でも集まった当初は、みんな孤独に悩んいでました。
「娘が学校に行かないのをどう受け止めればいいのか。行けなくなったのは母である私が守ってやれなかったから?娘はこのままどうなってしまうの?そんな状況の中でした」とりつ子さん。
「私もそう。息子が学校に行けないのは怠けではないか、と叱ってばかり…。あの手この手を使って学校へ行かせようとしましたが、私が疲れてしまって」と裕子さん。
「何をしてあげたらいいのか分からず、どんどん不安になって子どもにあたる〝負のスパイラル”。どこに相談したらいいのか分からず、どこにも頼れなかった」と真理子さん。
「学校に行かないことに理解がない夫や祖父母も悩みのタネ。わが子に〝死にたい”とつぶやかれると、かける声も見つからず、自分の感情をおさえるので精いっぱいでした」とめぐみさん。
新婦人しんぶんの読者で、中学生の息子の不登校に悩んでいた人が「親の集まりはないか」と支部に相談したことがきっかけとなり「、「まずは会員や読者、知人など、周りで悩んでいる人たちをつなぐ場を」と、アネモネが始まったのです。
集まって悩みをしゃべりあう中で、一人ひとり変化してきました。
「悩みを声に出して言ってみることで客観的に考えられるようになった。自分の心に余裕も出てきて、娘が自分の力で動き始めるまで、〝ゆっくり待つ”という気になれたことは大きい」とりつ子さん。話し合って共感し合えたことで、自分の心を正常に保つことができたと話します。
真理子さんは、「『学校に行かなくてもいい』という価値観に出会ったことで、息子の個性と向き合えるようになった」と言います。
サポーターとして参加する県本部事務局長もかつて、娘の不登校に悩んでいました。変わるきっかけは、参加した相談会での高垣忠一郎さん(教育臨床心理学者)の一言です。「『親は大人なんだから、自分の不安を子どもにぶつけちゃだめだよ』って。厳しくもあったけど、今でも胸に残っています。だからこそ、親は自分の不安をはき出す場所が必要なんです」。
学校現場は、新学習指導要領の先取りで授業時間が増やされ、学力テスト対策で宿題が増加し、子どもも親も、先生も追い込まれています。そんな中、アネモネは11月30日に、島根県教職員組合が主催する教育後援会「子どもの発達、願いと保護者・教師の役割~不登校支援のあり方を考える~」(講師・春日井俊之さん)を協賛し、相談・交流会を開くことになりました。
紫のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」―。そんな思いをつなぐ、保護者と教職員の学びと交流の場が始まります。
「不登校の子どもたちのつぶやき」が、今年、国連子どもの権利委員会に届けられました。そのきっかけとなったのは、東京の登校拒否、不登校を考える親の会「ポコ・ア・ポコ」の井出里美さんたちの子どもたちのつぶやきや声を集めるとりくみです。
「つぶやき集めは、私の住む地域に親の会を立ち上げるとき、息子が『登校拒否を理解できない人たちに、登校拒否の子どもたちの気持ちを伝えてね』と言ったことが原点です」と井出さん。
その後、「登校拒否・不登校問題全国の集いIN東京(2017)」で、全国の子どもたちのつぶやきを集めて、朗読と歌、ポストカードになりました。
「学校や教育の問題を考えるとき、主体である子どもの声に学び、そこから出発することがなによりも大事です」と井出さん。現在24歳になった息子さんは、大学在学中に不登校の経験を先生たちの前でこう話しました。
「先生方には、子どもの近くにいる人を、より近くにいる順に大事にしてほしい。たいていは親が子どもの一番近くにいますから、まずはその親が安心して子どもを見守れるように、親の不安や悩みに寄り添ってあげてください。子どもの一番近くにいる人の力になることで、間接的ではありますが、十分子どもの力になっています。もし、子どもの方から何か先生や学校に対しての要求が芽生えた時は、それを全力でサポートしてあげてください。先生方ももちろん、『子どもの近くにいる人』ですから、国や教育委員会は、もっと先生方を大事にしてほしいです」。
子ども自身のつぶやきを真ん中にしたとりくみにこそ、生きづらい社会を変えるカギがあります。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
国連子どもの権利条約
今年で採択30年目(日本の批准は25年)の子どもの権利条約は、成長・発達の権利、意見表明などの市民的権利、社会保障や教育についての権利などを定めている。市民的権利の保障は、子どもを「保護されるもの」から「権利を行使する主体」として位置付けたもの。批准国は、実現のため、立法、行政措置を講じ、5年ごとに、その進捗(しんちょく)状況を国連の委員会に報告。今年、日本政府に対し、厳しい勧告(最終所見)が出された。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月26日号
『夜カフェで語り合う 中学生の不登校の子をもつ親の会 アネモネ 島根・松江支部』
学校に行けない「不登校」は、14万人を超え、過去最高に―。昨秋、「中学生の不登校の子を持つ親の会 アネモネ」スタートさせた新婦人島根・松江支部のとりくみを紹介します。(本文、親は仮名)
毎月1回、仕事帰りの土曜の夜8時、隠れ家風のおしゃれなカフェに集まります。おいしいスィーツを食べながら閉店時間の夜11時まで近況交流はとまりません。でも集まった当初は、みんな孤独に悩んいでました。
「娘が学校に行かないのをどう受け止めればいいのか。行けなくなったのは母である私が守ってやれなかったから?娘はこのままどうなってしまうの?そんな状況の中でした」とりつ子さん。
「私もそう。息子が学校に行けないのは怠けではないか、と叱ってばかり…。あの手この手を使って学校へ行かせようとしましたが、私が疲れてしまって」と裕子さん。
「何をしてあげたらいいのか分からず、どんどん不安になって子どもにあたる〝負のスパイラル”。どこに相談したらいいのか分からず、どこにも頼れなかった」と真理子さん。
「学校に行かないことに理解がない夫や祖父母も悩みのタネ。わが子に〝死にたい”とつぶやかれると、かける声も見つからず、自分の感情をおさえるので精いっぱいでした」とめぐみさん。
新婦人しんぶんの読者で、中学生の息子の不登校に悩んでいた人が「親の集まりはないか」と支部に相談したことがきっかけとなり「、「まずは会員や読者、知人など、周りで悩んでいる人たちをつなぐ場を」と、アネモネが始まったのです。
集まって悩みをしゃべりあう中で、一人ひとり変化してきました。
「悩みを声に出して言ってみることで客観的に考えられるようになった。自分の心に余裕も出てきて、娘が自分の力で動き始めるまで、〝ゆっくり待つ”という気になれたことは大きい」とりつ子さん。話し合って共感し合えたことで、自分の心を正常に保つことができたと話します。
真理子さんは、「『学校に行かなくてもいい』という価値観に出会ったことで、息子の個性と向き合えるようになった」と言います。
サポーターとして参加する県本部事務局長もかつて、娘の不登校に悩んでいました。変わるきっかけは、参加した相談会での高垣忠一郎さん(教育臨床心理学者)の一言です。「『親は大人なんだから、自分の不安を子どもにぶつけちゃだめだよ』って。厳しくもあったけど、今でも胸に残っています。だからこそ、親は自分の不安をはき出す場所が必要なんです」。
学校現場は、新学習指導要領の先取りで授業時間が増やされ、学力テスト対策で宿題が増加し、子どもも親も、先生も追い込まれています。そんな中、アネモネは11月30日に、島根県教職員組合が主催する教育後援会「子どもの発達、願いと保護者・教師の役割~不登校支援のあり方を考える~」(講師・春日井俊之さん)を協賛し、相談・交流会を開くことになりました。
紫のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」―。そんな思いをつなぐ、保護者と教職員の学びと交流の場が始まります。
「不登校の子どもたちのつぶやき」が、今年、国連子どもの権利委員会に届けられました。そのきっかけとなったのは、東京の登校拒否、不登校を考える親の会「ポコ・ア・ポコ」の井出里美さんたちの子どもたちのつぶやきや声を集めるとりくみです。
「つぶやき集めは、私の住む地域に親の会を立ち上げるとき、息子が『登校拒否を理解できない人たちに、登校拒否の子どもたちの気持ちを伝えてね』と言ったことが原点です」と井出さん。
その後、「登校拒否・不登校問題全国の集いIN東京(2017)」で、全国の子どもたちのつぶやきを集めて、朗読と歌、ポストカードになりました。
「学校や教育の問題を考えるとき、主体である子どもの声に学び、そこから出発することがなによりも大事です」と井出さん。現在24歳になった息子さんは、大学在学中に不登校の経験を先生たちの前でこう話しました。
「先生方には、子どもの近くにいる人を、より近くにいる順に大事にしてほしい。たいていは親が子どもの一番近くにいますから、まずはその親が安心して子どもを見守れるように、親の不安や悩みに寄り添ってあげてください。子どもの一番近くにいる人の力になることで、間接的ではありますが、十分子どもの力になっています。もし、子どもの方から何か先生や学校に対しての要求が芽生えた時は、それを全力でサポートしてあげてください。先生方ももちろん、『子どもの近くにいる人』ですから、国や教育委員会は、もっと先生方を大事にしてほしいです」。
子ども自身のつぶやきを真ん中にしたとりくみにこそ、生きづらい社会を変えるカギがあります。
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国連子どもの権利条約
今年で採択30年目(日本の批准は25年)の子どもの権利条約は、成長・発達の権利、意見表明などの市民的権利、社会保障や教育についての権利などを定めている。市民的権利の保障は、子どもを「保護されるもの」から「権利を行使する主体」として位置付けたもの。批准国は、実現のため、立法、行政措置を講じ、5年ごとに、その進捗(しんちょく)状況を国連の委員会に報告。今年、日本政府に対し、厳しい勧告(最終所見)が出された。
2019年09月16日
『ビッグに要求実現 つながって 声あげて 新婦人でご一緒に 』
昨日は歌う仲間のフェスティバル(地区合唱発表会)でリハ、本番と朝から夕方までかかったので、今朝はちょっとお疲れ。それでも祝日なので、子どもたちを学校に送って行かなくて良いので、少しは楽だけど。来月の新婦人創立記念日にむけて、いろいろと忙しくてちょっとしょげる。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月19日号
『ビッグに要求実現 つながって 声あげて 新婦人でご一緒に』(一部抜粋)
この2年間、全国各地の新婦人の運動で次つぎ大きな要求が実現!つながって、ともに声をあげれば変えられます。暮らしや仕事、子育て、老後、ジェンダー、災害、平和…、心配やモヤモヤがいっぱい。新婦人で一緒に、この生きづらい社会を変えていきましょう。
〇 学校にエアコンついた!
今夏、各地の学校の教室に、次つぎエアコンが設置され、喜びの声があがっています。昨年の猛暑で全国の新婦人がいっせいに運動し、文科省、総務省に迫って、今年度予算にエアコン設置の国の特別交付金822億円がつきました。
神奈川県・秦野支部のTさんは、「エアコンがあってもスイッチを入れてくれない」「使用控えしないで」と、文科省や学校に訴えてきた一人。エアコン使用時の電気代も増額され、今年は、子どもたちが「先生、暑いです」と訴えると。「室温が28度ですね。つけましょう」と、スイッチオン。「すごい変化ですよね」。
岐阜市では、災害時に避難所にもなる体育館にもエアコンが設置されることになり、岐阜支部の会員からも喜びの声が。総務省の「緊急防災・減災事業債の活用をぜひ、すすめてほしい」との回答にもとづいて市に要請。市は9月議会に全小中学校体育館へ設置する予算案を提出しました。やったー!
〇幼稚園バス、今日も走る(熊本)
昨年8月、熊本地震(2016年)で被害の大きかった益城町の幼稚園に、全国の新婦人に寄せられた救援募金でバスが贈られました。25年使っていた1台の幼稚園バスは修理を重ねてボロボロに。地震のため、年間100億円ほどの町の予算から購入費が出せず、困っていると聞き、実現、シートカバーも会員がつくって贈りました。
『シートカバーもお気に入り 町立益城幼稚園園長 津田美保さん』
バスの贈呈で大変お世話になりました。新しいバスはとても快適で、背もたれが高くなったこともあるのか、子どもたちも帰りの便では熟睡してしまうほどです。
バスの乗務員さんは天井が高くなったので子どもたちのお世話がしやすくなったと喜んでいます。また温かい気持ちのこもったシートカバーも、楽しい絵柄が子どもたちの何よりのお気に入りです。
これからも大切にしていきたいと思っています。ありがとうございました。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月19日号
『ビッグに要求実現 つながって 声あげて 新婦人でご一緒に』(一部抜粋)
この2年間、全国各地の新婦人の運動で次つぎ大きな要求が実現!つながって、ともに声をあげれば変えられます。暮らしや仕事、子育て、老後、ジェンダー、災害、平和…、心配やモヤモヤがいっぱい。新婦人で一緒に、この生きづらい社会を変えていきましょう。
〇 学校にエアコンついた!
今夏、各地の学校の教室に、次つぎエアコンが設置され、喜びの声があがっています。昨年の猛暑で全国の新婦人がいっせいに運動し、文科省、総務省に迫って、今年度予算にエアコン設置の国の特別交付金822億円がつきました。
神奈川県・秦野支部のTさんは、「エアコンがあってもスイッチを入れてくれない」「使用控えしないで」と、文科省や学校に訴えてきた一人。エアコン使用時の電気代も増額され、今年は、子どもたちが「先生、暑いです」と訴えると。「室温が28度ですね。つけましょう」と、スイッチオン。「すごい変化ですよね」。
岐阜市では、災害時に避難所にもなる体育館にもエアコンが設置されることになり、岐阜支部の会員からも喜びの声が。総務省の「緊急防災・減災事業債の活用をぜひ、すすめてほしい」との回答にもとづいて市に要請。市は9月議会に全小中学校体育館へ設置する予算案を提出しました。やったー!
〇幼稚園バス、今日も走る(熊本)
昨年8月、熊本地震(2016年)で被害の大きかった益城町の幼稚園に、全国の新婦人に寄せられた救援募金でバスが贈られました。25年使っていた1台の幼稚園バスは修理を重ねてボロボロに。地震のため、年間100億円ほどの町の予算から購入費が出せず、困っていると聞き、実現、シートカバーも会員がつくって贈りました。
『シートカバーもお気に入り 町立益城幼稚園園長 津田美保さん』
バスの贈呈で大変お世話になりました。新しいバスはとても快適で、背もたれが高くなったこともあるのか、子どもたちも帰りの便では熟睡してしまうほどです。
バスの乗務員さんは天井が高くなったので子どもたちのお世話がしやすくなったと喜んでいます。また温かい気持ちのこもったシートカバーも、楽しい絵柄が子どもたちの何よりのお気に入りです。
これからも大切にしていきたいと思っています。ありがとうございました。
2019年09月12日
おしゃべりママ9月報告
今日はおしゃべりママでした。
いつも来てくれるママさんは突然の息子君の発熱でお休み。
1歳のお姫様もごきげんは良いけど、ちょっと気になる咳してる。まだまだ残暑が続くし、台風とかの気圧の変化で体調左右されるんだよね。
そんななか、最近ちょっとお休みだった人が出てきてくれて良かった良かった。
夏休み明けと言うことで子どもたちの学校スタートの様子からスタート。うちの中学2年生は給食だけ食べに行ってる。登校時にお腹痛くなったりする子もいるみたいで、やっぱり夏休み明けは大変そう。
まあ、子どもだけじゃなく、社会人も長い休みのあとはなかなかツライから仕方ないね。
体調の話からケガの話になり、骨って案外簡単に折れるんだよって話に、先輩ママさんの息子さんが小学生の頃、お友だちに軽く手をはらわれたら、当たりどころが悪くて親指の第一関節が折れちゃったらしい。
でも、付け根は動くから、骨折箇所を固定してしまえば、ゲームとかできて不自由してなさそうなのに、お手伝いとか頼むと、都合よく折れて痛いアピールをしたらしい。
そういや、背骨の手術したあとのうちの娘も、退院前はベッドから体を起こすことも痛い痛い大騒ぎしたから、退院して連れ帰るのに、車椅子手配しなきゃいけないか?とかベッド買わなきゃと発注したり、さんざん気をもんだのに、退院したとたん元気になっちゃって、ゲームしてたわ。私の心配を返せと思ったね。
あとは、10月17日に開くエコラップ体験会の話と宣伝チラシに載せるため、アクセサリー小組の内容と日程を決めました。
10月の予定
10月3日(木)10時〜おしゃべりママ 新婦人事務所
10月17(木)10時〜エコラップ 岩田校区市民館

10月24(木)10時〜アクセサリー小組(くるみボタンとレジンで作るブローチ)岩田校区市民館

になります。
興味のある方は連絡ください。
いつも来てくれるママさんは突然の息子君の発熱でお休み。
1歳のお姫様もごきげんは良いけど、ちょっと気になる咳してる。まだまだ残暑が続くし、台風とかの気圧の変化で体調左右されるんだよね。
そんななか、最近ちょっとお休みだった人が出てきてくれて良かった良かった。
夏休み明けと言うことで子どもたちの学校スタートの様子からスタート。うちの中学2年生は給食だけ食べに行ってる。登校時にお腹痛くなったりする子もいるみたいで、やっぱり夏休み明けは大変そう。
まあ、子どもだけじゃなく、社会人も長い休みのあとはなかなかツライから仕方ないね。
体調の話からケガの話になり、骨って案外簡単に折れるんだよって話に、先輩ママさんの息子さんが小学生の頃、お友だちに軽く手をはらわれたら、当たりどころが悪くて親指の第一関節が折れちゃったらしい。
でも、付け根は動くから、骨折箇所を固定してしまえば、ゲームとかできて不自由してなさそうなのに、お手伝いとか頼むと、都合よく折れて痛いアピールをしたらしい。
そういや、背骨の手術したあとのうちの娘も、退院前はベッドから体を起こすことも痛い痛い大騒ぎしたから、退院して連れ帰るのに、車椅子手配しなきゃいけないか?とかベッド買わなきゃと発注したり、さんざん気をもんだのに、退院したとたん元気になっちゃって、ゲームしてたわ。私の心配を返せと思ったね。
あとは、10月17日に開くエコラップ体験会の話と宣伝チラシに載せるため、アクセサリー小組の内容と日程を決めました。
10月の予定
10月3日(木)10時〜おしゃべりママ 新婦人事務所
10月17(木)10時〜エコラップ 岩田校区市民館

10月24(木)10時〜アクセサリー小組(くるみボタンとレジンで作るブローチ)岩田校区市民館

になります。
興味のある方は連絡ください。
2019年09月11日
コーラスハーモニー9月報告
ハーモニーが土曜日午後から水曜日午前中になって、はや数カ月…
土曜日に出かけると寂しがってブツブツ言う夫は良いんだけど、行き渋りの娘に引っかかる。
今日は受けたいテストが1時間目でほんと良かった。3時間目とかだと時間が中途半端で送っていけないからなぁ。
9月15日の地区合発まで、あと数日。1ヶ月に一度しか練習がないハーモニーは前回までの練習のかんを取り戻すのが大変。
とりあえず、発声がわりに体を動かしながら『ふるさと』を歌い、季節の歌『虫の声』でスタート。
しかし、まだまだ暑いから秋の虫だちは鳴いてるのかね?聞いたって人もいるけど、私はまだな気がする。
それから、すぐに発表曲『うた』と『一人の手』の練習。
『一人の手』は今まで使っていた原詩に近い翻訳の楽譜じゃなくて、本田路津子バージョンを手に入れたので、歌詞ふりやリズムが歌とあってきた。私が歌詞をいじったので、パソコンを使って切り貼りしたんだけど、ちょっと文字が上下しちゃって読みづらい。もっと丁寧に貼れば良かったなぁ。
『うた』は音程がまだ怪しい…歌詞も怪しい…練習不足だから仕方ないね〜。でも、他の団体も似たような感じらしい。で、県には行かない宣言してるから、県に行きますって言えばウッカリ繰り上げ当選しちゃうかもだって。
行かないけど。知多なんて遠いし。今年は県の母親大会も知多だったし、知多の当たり年なのかな。知多の人たち、準備お疲れ様です。
泣いても笑っても地区合発は今週末。がんばって少しでも楽譜離して歌えるようになろう。
次回ハーモニーは
10月2日10時〜豊城地区市民館
いつでも見学大歓迎です。
土曜日に出かけると寂しがってブツブツ言う夫は良いんだけど、行き渋りの娘に引っかかる。
今日は受けたいテストが1時間目でほんと良かった。3時間目とかだと時間が中途半端で送っていけないからなぁ。
9月15日の地区合発まで、あと数日。1ヶ月に一度しか練習がないハーモニーは前回までの練習のかんを取り戻すのが大変。
とりあえず、発声がわりに体を動かしながら『ふるさと』を歌い、季節の歌『虫の声』でスタート。
しかし、まだまだ暑いから秋の虫だちは鳴いてるのかね?聞いたって人もいるけど、私はまだな気がする。
それから、すぐに発表曲『うた』と『一人の手』の練習。
『一人の手』は今まで使っていた原詩に近い翻訳の楽譜じゃなくて、本田路津子バージョンを手に入れたので、歌詞ふりやリズムが歌とあってきた。私が歌詞をいじったので、パソコンを使って切り貼りしたんだけど、ちょっと文字が上下しちゃって読みづらい。もっと丁寧に貼れば良かったなぁ。
『うた』は音程がまだ怪しい…歌詞も怪しい…練習不足だから仕方ないね〜。でも、他の団体も似たような感じらしい。で、県には行かない宣言してるから、県に行きますって言えばウッカリ繰り上げ当選しちゃうかもだって。
行かないけど。知多なんて遠いし。今年は県の母親大会も知多だったし、知多の当たり年なのかな。知多の人たち、準備お疲れ様です。
泣いても笑っても地区合発は今週末。がんばって少しでも楽譜離して歌えるようになろう。
次回ハーモニーは
10月2日10時〜豊城地区市民館
いつでも見学大歓迎です。
2019年09月09日
『草花あそび』
昨日は小学校の行事で1日お手伝い。その後、古くからの知り合いのお通夜で疲れた。年上の知り合いが多いと見送ることが多くなるなあなんてちょっと切なくなったりしてね…。みんな健康に気をつけて元気で長生きしてほしいわ。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月12日号
『草花あそび』
散歩が楽しい季節がやってきます。道端で見かける草花で、かわいい動物や虫を作ってみませんか。New草花あそび研究所(千葉・松戸市)の相澤悦子さんを訪ね、くさばなや葉っぱを使った遊びを紹介してもらいました。
研究所に行く途中、水田脇で相澤さんが手に取ったのは、小さなツユクサ。青い花びらと黄色いおしべが鮮やかです。「もともと花がネズミのように見えませんか。苞を開くとまるで機械みたいな精巧な作りなんです」。葉脈にそって切れ込みを入れ、手や足をつくると…なんとも表情のあるネズミのできあがり。
先っぽがフワフワしたエノコログサ。3本の穂をくるくる巻きつけると、あ!ウサギっぽい。別の穂の茎を重ね、上へ下へと巻きつけて手足と体ができました。茎を束ねるようにしっかり巻くのがコツです。「お金も道具もいらない、歩きながら見つけた草花でできる」と言いますが、できた動物や虫はユニークかつリアルで、思わず見とれてしまいます。
「いつも草花とあそんでいると、草花が友だちのように思えてきて」と相澤さん。香りの強い草花であそんでいると、指に蝶がとまることもあるとか。「匂いで植物と間違えるのかな」と笑います。
「葉っぱをひろい、小さな草花を手に取りじっくり眺めると、自然の美しさや不思議がいっぱい。植物が生き残るための工夫など、知れば知るほど魅せられてしまう」。オリジナルのあそびがSNSで話題となり、書籍化が相次いでいます。
道路や公園の片隅、アスファルトと塀の隙間など、どこでも生えている雑草や小さな草花。身近にありながら気がつかないだけかもしれません。「草花あそびが、みなさんが身近な自然と仲良くなるきっかけになればうれしいです」
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月12日号
『草花あそび』
散歩が楽しい季節がやってきます。道端で見かける草花で、かわいい動物や虫を作ってみませんか。New草花あそび研究所(千葉・松戸市)の相澤悦子さんを訪ね、くさばなや葉っぱを使った遊びを紹介してもらいました。
研究所に行く途中、水田脇で相澤さんが手に取ったのは、小さなツユクサ。青い花びらと黄色いおしべが鮮やかです。「もともと花がネズミのように見えませんか。苞を開くとまるで機械みたいな精巧な作りなんです」。葉脈にそって切れ込みを入れ、手や足をつくると…なんとも表情のあるネズミのできあがり。
先っぽがフワフワしたエノコログサ。3本の穂をくるくる巻きつけると、あ!ウサギっぽい。別の穂の茎を重ね、上へ下へと巻きつけて手足と体ができました。茎を束ねるようにしっかり巻くのがコツです。「お金も道具もいらない、歩きながら見つけた草花でできる」と言いますが、できた動物や虫はユニークかつリアルで、思わず見とれてしまいます。
「いつも草花とあそんでいると、草花が友だちのように思えてきて」と相澤さん。香りの強い草花であそんでいると、指に蝶がとまることもあるとか。「匂いで植物と間違えるのかな」と笑います。
「葉っぱをひろい、小さな草花を手に取りじっくり眺めると、自然の美しさや不思議がいっぱい。植物が生き残るための工夫など、知れば知るほど魅せられてしまう」。オリジナルのあそびがSNSで話題となり、書籍化が相次いでいます。
道路や公園の片隅、アスファルトと塀の隙間など、どこでも生えている雑草や小さな草花。身近にありながら気がつかないだけかもしれません。「草花あそびが、みなさんが身近な自然と仲良くなるきっかけになればうれしいです」
2019年09月02日
『人間と表現の追求 高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの』
今日から学校スタート。とりあえずそんなにぐずらずに学校に行けた。+会社にもだけど「会社行きたくないなあ…」とぐずる夫もいるので3人送り出すのも大変だけど、9月からもがんばるぞ!
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月5日号
『人間と表現の追求 高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの』
数々の名作アニメーションを残し、日本のアニメーション創生期を担ってきた高畑勲。初の回顧展『高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの』が東京国立近代美術館で開催中です。
『かぐや姫の物語』を思わせる色鮮やかな反物で飾られた入り口を入ると、まだ色のついていないキャラクターの下書きや絵コンテ、そして膨大な量の制作ノートや構想メモがずらりと並びます。展示されているのは、未公開も含めた1000点以上の資料。読んでいくと、アニメーションをつくるのにこれだけの見えない下地があるのだと驚かされます。
高畑勲は、24歳で東映動画(現・東映アニメーション)に入社、演出家としてのキャリアをスタートさせました。その後『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』などTV名作シリーズを演出、1985年には宮崎駿らとスタジオジブリ設立に参画し、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』『かぐや姫の物語』など2018年に82歳で亡くなるまでアニメーション映画の脚本・監督を務めました。
多くの分業で成り立っているアニメーションで、全体の構成やスケジュールを決めていくのが演出家の役割です。原作を深く読み込み、脚本や舞台設定を緻密に書いてスタッフと共有しました。展示された資料には、物語の歴史的背景や、主人公以外のキャラクターの性格づけもていねいに書かれ、何度も考え直された跡から模索が見てとれます。
美術や文学、音楽に対する造詣が深く、子ども向けと思われていたアニメーションに、人間としての深みやリアリティーを求めました。
例えば『太陽の王子ホルスの大冒険』(1968年)では、主人公ホルスを迷いの森へ誘い込む悪魔の妹ヒルダが、人間と暮らすなかで感じる、敵対することの苦悩を脚本に盛り込んでいます。「神話の中のわかりやすい悪役でいいのか」という葛藤を経て描かれたヒルダの顔は、美しさの中に揺れ動く心、寂しさや強さが伝わってきます。線や色数の限られたセル画でこのような表情を描くことは当時、画期的なことでした。
「日本人が日本人のアニメーションをつくるとはどういうことか」と考え続け、新たな表現の可能性を切り開いた高畑勲。『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)では都市開発が進み失われていった里山の自然を、映画『火垂るの墓』(1988年)では、戦争の中で二人きりで生きていかねばならなかった兄妹の悲劇を描きました。
戦争を体験した高畑は、スタッフに徹底的なリアルさを求めました。戦時中を描くにあたり、色をより現実に近づけるため既存にはない新色をつくりだしたといいます。同じ人物を場面によって何種類にも色分けしているセル画が、妥協しない仕事ぶりを物語っています。
会場には『アルプスの少女ハイジ』の世界を再現したジオラマや、鉛筆画が美しい動画となる『かぐや姫の物語』の一部も投影されています。家族連れの多いなか、学生や若い人たちが展示資料を食い入るように見ていました。高畑勲は、戦後の文化史に位置付けられる、総合芸術ともいえるアニメーションを確立しました。その思想や作品への強い思いにふれることのできる貴重な展示です。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月5日号
『人間と表現の追求 高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの』
数々の名作アニメーションを残し、日本のアニメーション創生期を担ってきた高畑勲。初の回顧展『高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの』が東京国立近代美術館で開催中です。
『かぐや姫の物語』を思わせる色鮮やかな反物で飾られた入り口を入ると、まだ色のついていないキャラクターの下書きや絵コンテ、そして膨大な量の制作ノートや構想メモがずらりと並びます。展示されているのは、未公開も含めた1000点以上の資料。読んでいくと、アニメーションをつくるのにこれだけの見えない下地があるのだと驚かされます。
高畑勲は、24歳で東映動画(現・東映アニメーション)に入社、演出家としてのキャリアをスタートさせました。その後『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』などTV名作シリーズを演出、1985年には宮崎駿らとスタジオジブリ設立に参画し、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』『かぐや姫の物語』など2018年に82歳で亡くなるまでアニメーション映画の脚本・監督を務めました。
多くの分業で成り立っているアニメーションで、全体の構成やスケジュールを決めていくのが演出家の役割です。原作を深く読み込み、脚本や舞台設定を緻密に書いてスタッフと共有しました。展示された資料には、物語の歴史的背景や、主人公以外のキャラクターの性格づけもていねいに書かれ、何度も考え直された跡から模索が見てとれます。
美術や文学、音楽に対する造詣が深く、子ども向けと思われていたアニメーションに、人間としての深みやリアリティーを求めました。
例えば『太陽の王子ホルスの大冒険』(1968年)では、主人公ホルスを迷いの森へ誘い込む悪魔の妹ヒルダが、人間と暮らすなかで感じる、敵対することの苦悩を脚本に盛り込んでいます。「神話の中のわかりやすい悪役でいいのか」という葛藤を経て描かれたヒルダの顔は、美しさの中に揺れ動く心、寂しさや強さが伝わってきます。線や色数の限られたセル画でこのような表情を描くことは当時、画期的なことでした。
「日本人が日本人のアニメーションをつくるとはどういうことか」と考え続け、新たな表現の可能性を切り開いた高畑勲。『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)では都市開発が進み失われていった里山の自然を、映画『火垂るの墓』(1988年)では、戦争の中で二人きりで生きていかねばならなかった兄妹の悲劇を描きました。
戦争を体験した高畑は、スタッフに徹底的なリアルさを求めました。戦時中を描くにあたり、色をより現実に近づけるため既存にはない新色をつくりだしたといいます。同じ人物を場面によって何種類にも色分けしているセル画が、妥協しない仕事ぶりを物語っています。
会場には『アルプスの少女ハイジ』の世界を再現したジオラマや、鉛筆画が美しい動画となる『かぐや姫の物語』の一部も投影されています。家族連れの多いなか、学生や若い人たちが展示資料を食い入るように見ていました。高畑勲は、戦後の文化史に位置付けられる、総合芸術ともいえるアニメーションを確立しました。その思想や作品への強い思いにふれることのできる貴重な展示です。