2022年03月28日
『ストレスを感じたら?自分でできるこころのケア』
公園の桜が満開近くなりました。新しい生活がスタートする4月はもうすぐです。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆4月2日号
『ストレスを感じたら?自分でできるこころのケア 代々木病院EPAケアシステムズ 公認臨床心理士 大澤ちひろさん』
日々を過ごすなかで感じるストレス。少しずつたまって身近な人に八つ当たりしたり、自暴自棄になったりすることはありませんか?対処法を聞きました。
いつまで続くか分からないコロナ禍。ロシアのウクライナ侵攻で胸を押しつぶされそうな気持になる報道を目にする機会も増えたように感じます。こうした日々の中でストレスを感じたり、こころが休まる時間を持ちにくくなったと感じている方もいらっしゃるかもしれません。今回はストレスを感じたときの「こころのケア」について、ちょっとした工夫やポイントをお伝えします。
心理学ではストレスのもととなる出来事(コロナ禍に伴う生活への影響、悲しいニュースを目にするなど)を「ストレッサー」、その結果生じる心身の反応(気持ちが落ち込む、寝つきが悪くなる、食欲が落ちるなど)を「ストレス反応」として分けて考えます。
ストレスを感じた時のこころのケアでは、まずはご自分の状態を知るところから始めてみましょう。自分で自分の状態を観察することを「セルフモニタリング」といいます。セルフモニタリングを通して自分の状態や傾向に気づくことができると、次に対処したり工夫することにつながります。セルフモニタリングをする時は、手帳などにストレッサーやストレス反応を書きださうとよいです。
このように現在の自分自身の状態や傾向に気づくことができたら、次は心をケアする方法について考えてみましょう。
自分のストレスに対し意図的な対処(自分助け)をすることを「コーピング」といいます。ストレスへの対処と言うと、気分転換やストtレス解消をイメージしやすいかもしれません。もちろん、これらもコーピングです。しかし気分転換だけではなく、問題の解決を目指すため、気持ちを癒すためなど多種多様なコーピングがあります。
ストレス研究において、ストレスに強い人の特徴を調べたところ、ストレスに強い人は、このコーピングを〝たくさん持っていること"、そして〝複数のコーピングをバランスよく使い分けていること"ことが分かりました。つまりストレスとうまく付き合っていくには、コーピングを〝たくさん持っていること”ストレスに応じて〝柔軟に使い分けられること”が重要です。
そこで普段使っているコーピングを書き出してみましょう。自分の使いやすいコーピングを知っていると、大きなストレッサーを経験したときや、ストレス反応が強く出たときにも対応しやすくなります。また、ストレスとうまく付き合っていけるように、自分にぴったりなコーピングを探して、たくさん持っておけると安心です。
忙しい日々を送っていると、つい自分のことが疎かになってしまいます。毎日の暮らしのなかで、少しだけ自分のために時間を取り。こころや体に目を向けてみませんか。
コーピング具体例
〇問題を解決する
・問題点を書きだして整理する
・上司に相談する
・注意点うぃ付せんに書きPCに貼っておく
・同僚に分担をお願いする
・資料やマニュアルを見返す
〇ダラダラしてみる
・とりあえず録画していた海外ドラマをみる
・まんが
・DVD
・寝る
・ネットサーフィン
〇リラックスする
・温かいお茶をゆっくり飲む
・ストレッチ
・マッサージ
・アロマ
・公園の木に抱きついてみる
・夜空をながめて深呼吸する
・海の音、風の音に耳を澄ます
〇だれかと交流する
・愚痴をこぼす
・電話する
・SNSやLINEでつながる
・ランチや飲みに誘う
〇ひらきなおる
・「あの人のせいだ」と考えてみる
・「まあいっか」とあきらめる
・「やるしかない」とはらをくくる
〇楽観的に考えてみる
・良い面を探してみる
・「OK!なんとかなる!」と自分に言ってみる
〇何かに没頭する
・ひたすら野菜を刻む
・紙を細かくちぎる
・冷蔵庫の整理
・どこまでも走る、泳ぐ
・折り紙
・子どもと真剣に遊ぶ
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆4月2日号
『ストレスを感じたら?自分でできるこころのケア 代々木病院EPAケアシステムズ 公認臨床心理士 大澤ちひろさん』
日々を過ごすなかで感じるストレス。少しずつたまって身近な人に八つ当たりしたり、自暴自棄になったりすることはありませんか?対処法を聞きました。
いつまで続くか分からないコロナ禍。ロシアのウクライナ侵攻で胸を押しつぶされそうな気持になる報道を目にする機会も増えたように感じます。こうした日々の中でストレスを感じたり、こころが休まる時間を持ちにくくなったと感じている方もいらっしゃるかもしれません。今回はストレスを感じたときの「こころのケア」について、ちょっとした工夫やポイントをお伝えします。
心理学ではストレスのもととなる出来事(コロナ禍に伴う生活への影響、悲しいニュースを目にするなど)を「ストレッサー」、その結果生じる心身の反応(気持ちが落ち込む、寝つきが悪くなる、食欲が落ちるなど)を「ストレス反応」として分けて考えます。
ストレスを感じた時のこころのケアでは、まずはご自分の状態を知るところから始めてみましょう。自分で自分の状態を観察することを「セルフモニタリング」といいます。セルフモニタリングを通して自分の状態や傾向に気づくことができると、次に対処したり工夫することにつながります。セルフモニタリングをする時は、手帳などにストレッサーやストレス反応を書きださうとよいです。
このように現在の自分自身の状態や傾向に気づくことができたら、次は心をケアする方法について考えてみましょう。
自分のストレスに対し意図的な対処(自分助け)をすることを「コーピング」といいます。ストレスへの対処と言うと、気分転換やストtレス解消をイメージしやすいかもしれません。もちろん、これらもコーピングです。しかし気分転換だけではなく、問題の解決を目指すため、気持ちを癒すためなど多種多様なコーピングがあります。
ストレス研究において、ストレスに強い人の特徴を調べたところ、ストレスに強い人は、このコーピングを〝たくさん持っていること"、そして〝複数のコーピングをバランスよく使い分けていること"ことが分かりました。つまりストレスとうまく付き合っていくには、コーピングを〝たくさん持っていること”ストレスに応じて〝柔軟に使い分けられること”が重要です。
そこで普段使っているコーピングを書き出してみましょう。自分の使いやすいコーピングを知っていると、大きなストレッサーを経験したときや、ストレス反応が強く出たときにも対応しやすくなります。また、ストレスとうまく付き合っていけるように、自分にぴったりなコーピングを探して、たくさん持っておけると安心です。
忙しい日々を送っていると、つい自分のことが疎かになってしまいます。毎日の暮らしのなかで、少しだけ自分のために時間を取り。こころや体に目を向けてみませんか。
コーピング具体例
〇問題を解決する
・問題点を書きだして整理する
・上司に相談する
・注意点うぃ付せんに書きPCに貼っておく
・同僚に分担をお願いする
・資料やマニュアルを見返す
〇ダラダラしてみる
・とりあえず録画していた海外ドラマをみる
・まんが
・DVD
・寝る
・ネットサーフィン
〇リラックスする
・温かいお茶をゆっくり飲む
・ストレッチ
・マッサージ
・アロマ
・公園の木に抱きついてみる
・夜空をながめて深呼吸する
・海の音、風の音に耳を澄ます
〇だれかと交流する
・愚痴をこぼす
・電話する
・SNSやLINEでつながる
・ランチや飲みに誘う
〇ひらきなおる
・「あの人のせいだ」と考えてみる
・「まあいっか」とあきらめる
・「やるしかない」とはらをくくる
〇楽観的に考えてみる
・良い面を探してみる
・「OK!なんとかなる!」と自分に言ってみる
〇何かに没頭する
・ひたすら野菜を刻む
・紙を細かくちぎる
・冷蔵庫の整理
・どこまでも走る、泳ぐ
・折り紙
・子どもと真剣に遊ぶ
2022年03月21日
『それがなんなの? やる気あり美のLGBTですけど⁈(最終回)』
今日は祝日。子どもが幼い頃は、祝日だから…と会議に出づらかったりしたけど、今や大きくなって困らなくなった。なんてことを「祝日だから…」と会議を休んだまだ幼い子を持つ常任委員の姿を見て考える。時が経ったものだ。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆3月26日号
『それがなんなの? やる気あり美のLGBTですけど⁈(最終回)』
「LGBTですけど、それがなんなの?」その意味からこのタイトルをつけた、と初回でご説明しました。私は「それがなんなの?」という言葉が好きです。この言葉の後には、(文句があるなら言ってみなさいよ!)というカッコ書きが続きます。誰かや何かを守り抜こうとする、並々ならぬ覚悟の気配。その熱さに、夏の山頂から見下ろす風景のような生命力を感じて、つい口角があがってしまうのです。
私は今後も「LGBTですけど、それがなんなの?」と言い続けます。一人の人間として、ゲイとして、男性として、私が誰かを愛することや、自分らしくあろうとすることが、世界を滅ぼし得るというのなら、それがなんなの?もうそんな世界滅びてしまえばいいのではないでしょうか。世界などまた作ればいい。負けません!
私は、ゲイであるという己の感性を、そして何より、次世代のLGBTの若者たちの青春を、なんとしてでも守りたい。だから、いつか全ての人が当たり前に、堂々と自分らしく、自分や誰かを愛せる世界になるその日まで、「それがなんなの?」を続けます。それが私の守りたいものです。
さて、やる気あり美のメンバーは、何を守りたくてこの連載を書いていたのでしょうか。どれも文書としては粗削りだったかもしれませんが、原稿から発せられる、なんという蚊、振動のようなものの強さは一級品だったと感じています。振動はかゆいです。読者のみなさんがムズムズして、LGBTに関する本を読んでみようかなと思ったり、LGBTのパレードに参加したくなっていれば、うれしいなあ。
コロナ禍もやがて終わりますね。いつか街やパレードで私たちにあったなら、迷わず声をかけてください。「新婦人しんぶんの連載、読んでました」そう言ってくれたら、もれなく一杯おごります。これまでありがとうございました。これからも言っていきましょう、「それがなんなの?」と。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆3月26日号
『それがなんなの? やる気あり美のLGBTですけど⁈(最終回)』
「LGBTですけど、それがなんなの?」その意味からこのタイトルをつけた、と初回でご説明しました。私は「それがなんなの?」という言葉が好きです。この言葉の後には、(文句があるなら言ってみなさいよ!)というカッコ書きが続きます。誰かや何かを守り抜こうとする、並々ならぬ覚悟の気配。その熱さに、夏の山頂から見下ろす風景のような生命力を感じて、つい口角があがってしまうのです。
私は今後も「LGBTですけど、それがなんなの?」と言い続けます。一人の人間として、ゲイとして、男性として、私が誰かを愛することや、自分らしくあろうとすることが、世界を滅ぼし得るというのなら、それがなんなの?もうそんな世界滅びてしまえばいいのではないでしょうか。世界などまた作ればいい。負けません!
私は、ゲイであるという己の感性を、そして何より、次世代のLGBTの若者たちの青春を、なんとしてでも守りたい。だから、いつか全ての人が当たり前に、堂々と自分らしく、自分や誰かを愛せる世界になるその日まで、「それがなんなの?」を続けます。それが私の守りたいものです。
さて、やる気あり美のメンバーは、何を守りたくてこの連載を書いていたのでしょうか。どれも文書としては粗削りだったかもしれませんが、原稿から発せられる、なんという蚊、振動のようなものの強さは一級品だったと感じています。振動はかゆいです。読者のみなさんがムズムズして、LGBTに関する本を読んでみようかなと思ったり、LGBTのパレードに参加したくなっていれば、うれしいなあ。
コロナ禍もやがて終わりますね。いつか街やパレードで私たちにあったなら、迷わず声をかけてください。「新婦人しんぶんの連載、読んでました」そう言ってくれたら、もれなく一杯おごります。これまでありがとうございました。これからも言っていきましょう、「それがなんなの?」と。
2022年03月14日
『夜泣きする小学4年生 子育てQ&A(月1回)』
今日は支部大会の準備のために機関紙部会を開こうと、しんぶん仕分けを日曜日に先にしておいたので準備万端。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆3月19日号
『夜泣きする小学4年生 子育てQ&A(月1回)』
Q ロシア軍のウクライナ侵攻から、小学4年生の息子に夜泣きが始まりました。朝になると覚えていないのですが、心配です。どう寄り添ったらよいでしょう。
A お子さんは、ウクライナの子どもたちに心を寄せていて、とても感情豊かな心の持ち主ですね。小学4年生なので、夜泣きではなく、「夜驚症(やきょうしょう)」と思われます。夜驚症は4~12歳に起こりやすいとされています。日中の刺激や楽しかったことを寝ている間に脳が思い出し、興奮状態に「陥ることが原因で、朝起きると覚えていないという見解があります。
お子さんはニュースを見て、「戦争が怖い、ウクライナの子たちはどうしているんだろう」と夜中に泣いているので、自分と同じ子どもたちの不安に恐怖を抱いているのでしょう。昼間の生活に目立ったようすがなく、泣いているとき危険な行動をとらない限り、数分で収まることがほとんどのようですから、自然に症状が収まるまで待ってみるのでよいと思います。泣いているときに無理に起こしたりするのは控えましょう。
悪夢を見たようなパニック症状や、錯乱状態、どのように声を掛けても収まることがない時も、夜驚症は健康上の心配がない場合がほとんどのようです。10代半ば頃になっても症状が現れるなら、一度受診してください。
ニュースを親御さんと一緒に見ているときには、「戦争はいけないことだね」と言いながらお子さんのそばに寄り添い、背中の首の下あたりをトントンと軽くたたいてみてください。「大丈夫だよ」と伝わります。また寝る前に今日の出来事をほめてあげることも有効です。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆3月19日号
『夜泣きする小学4年生 子育てQ&A(月1回)』
Q ロシア軍のウクライナ侵攻から、小学4年生の息子に夜泣きが始まりました。朝になると覚えていないのですが、心配です。どう寄り添ったらよいでしょう。
A お子さんは、ウクライナの子どもたちに心を寄せていて、とても感情豊かな心の持ち主ですね。小学4年生なので、夜泣きではなく、「夜驚症(やきょうしょう)」と思われます。夜驚症は4~12歳に起こりやすいとされています。日中の刺激や楽しかったことを寝ている間に脳が思い出し、興奮状態に「陥ることが原因で、朝起きると覚えていないという見解があります。
お子さんはニュースを見て、「戦争が怖い、ウクライナの子たちはどうしているんだろう」と夜中に泣いているので、自分と同じ子どもたちの不安に恐怖を抱いているのでしょう。昼間の生活に目立ったようすがなく、泣いているとき危険な行動をとらない限り、数分で収まることがほとんどのようですから、自然に症状が収まるまで待ってみるのでよいと思います。泣いているときに無理に起こしたりするのは控えましょう。
悪夢を見たようなパニック症状や、錯乱状態、どのように声を掛けても収まることがない時も、夜驚症は健康上の心配がない場合がほとんどのようです。10代半ば頃になっても症状が現れるなら、一度受診してください。
ニュースを親御さんと一緒に見ているときには、「戦争はいけないことだね」と言いながらお子さんのそばに寄り添い、背中の首の下あたりをトントンと軽くたたいてみてください。「大丈夫だよ」と伝わります。また寝る前に今日の出来事をほめてあげることも有効です。
2022年03月07日
『「教育」をまもりたい―障害児学校の奮闘 わくわくドキドキ見つけたい コロナ禍の学校で~コロナ禍の学校で~』
金曜日の夜から突然の体調不良。胃腸系だからコロナじゃないのはわかったけど、なかなか大変で、やっぱり健康が一番だね。なんとかしんぶん仕分けに間に合うように復活できて良かったわ。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆3月12日号
『「教育」をまもりたい―障害児学校の奮闘 わくわくドキドキ見つけたい コロナ禍の学校で~コロナ禍の学校で~』
コロナ禍で一変した学校生活。その中でも、子どもの成長、楽しみを大切にして工夫したとりくみが生まれています。現場の先生たちによるリレー連載です。
2021年9月、特別支援学校にもようやく学校設置基準が策定されました。その運動によって、大規模化の弊害が少しは知られるようになりました。
例えば、
・一つの教室をカーテンで間仕切りしてホームルームを確保している。
・図書室がホームルームに転用されて、廊下に本棚が並んでいる。
・グラウンドや体育館を使えるクラスは限られ、廊下で体育の授業をしている。
・便器の数が足りず休憩時間のトイレは行列ができ、間に合わない子にはオムツをさせないといけない。
など、施設設備の不足は切りがありません。
しかし、策定された設置基準は、こういった状況を改善できるものではありませんでした。しかも大規模化の問題はそれだけではありません。
児童生徒数が増えると、教職員の配置率は下がります。例えば大規模校の小学部知的重度の子どもたちの給食場面です。まだスプーンを使えない子、感覚が過敏で偏食が強い子どもたちもいます。教員がスプーンに手を添え、時には膝を貸して励ましながら、楽しい食事を経験させてあげたい子どもたちです。しかし人手が足らず、一人の子どもを背負ったまま、別の子どもを介助することもあります。床に落ちたおかずを手づかみで食べる子どもを止めてあげられないこともあります。教員自身は食べる余裕がなく、子どもたちが帰った3時過ぎにやっと昼食をとることもあります。コロナ禍においては、物理的にも精神的にもますます余裕のない日々です。
子どもたちとの密接なかかわりを避けられない障害児学校では、感染の不安が強まること、「心配だから(この行事や授業は)やめておこう」という声が少なくありません。やめることは簡単です。しかし、一つひとつの取り組みの意味と価値を確かめながら、実施する意味を教員集団で共有し、実施するための工夫に知恵を寄せ合う努力を重ねてもいます。
アフターコロナ、障害児が大切にされる教育、社会は実現するためには運動がつづきます。ご協力をお願いします。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆3月12日号
『「教育」をまもりたい―障害児学校の奮闘 わくわくドキドキ見つけたい コロナ禍の学校で~コロナ禍の学校で~』
コロナ禍で一変した学校生活。その中でも、子どもの成長、楽しみを大切にして工夫したとりくみが生まれています。現場の先生たちによるリレー連載です。
2021年9月、特別支援学校にもようやく学校設置基準が策定されました。その運動によって、大規模化の弊害が少しは知られるようになりました。
例えば、
・一つの教室をカーテンで間仕切りしてホームルームを確保している。
・図書室がホームルームに転用されて、廊下に本棚が並んでいる。
・グラウンドや体育館を使えるクラスは限られ、廊下で体育の授業をしている。
・便器の数が足りず休憩時間のトイレは行列ができ、間に合わない子にはオムツをさせないといけない。
など、施設設備の不足は切りがありません。
しかし、策定された設置基準は、こういった状況を改善できるものではありませんでした。しかも大規模化の問題はそれだけではありません。
児童生徒数が増えると、教職員の配置率は下がります。例えば大規模校の小学部知的重度の子どもたちの給食場面です。まだスプーンを使えない子、感覚が過敏で偏食が強い子どもたちもいます。教員がスプーンに手を添え、時には膝を貸して励ましながら、楽しい食事を経験させてあげたい子どもたちです。しかし人手が足らず、一人の子どもを背負ったまま、別の子どもを介助することもあります。床に落ちたおかずを手づかみで食べる子どもを止めてあげられないこともあります。教員自身は食べる余裕がなく、子どもたちが帰った3時過ぎにやっと昼食をとることもあります。コロナ禍においては、物理的にも精神的にもますます余裕のない日々です。
子どもたちとの密接なかかわりを避けられない障害児学校では、感染の不安が強まること、「心配だから(この行事や授業は)やめておこう」という声が少なくありません。やめることは簡単です。しかし、一つひとつの取り組みの意味と価値を確かめながら、実施する意味を教員集団で共有し、実施するための工夫に知恵を寄せ合う努力を重ねてもいます。
アフターコロナ、障害児が大切にされる教育、社会は実現するためには運動がつづきます。ご協力をお願いします。