2019年09月23日

『夜カフェで語り合う 中学生の不登校の子をもつ親の会 アネモネ』

21日に豊橋母親大会があったのですが、県の会議ともかぶっていて…で結局どちらにも行かずに、なんちゃって不登校の娘と通信制高校のオープンキャンパスに行ってきました。とても良い感じで、ここなら娘も通えるんじゃないかなと思えて良かった。子どもが学校行けなくなると親も本当に悩むんだよね。行き場のない思いを語り合う場が増えると良いな。

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆9月26日号

『夜カフェで語り合う 中学生の不登校の子をもつ親の会 アネモネ 島根・松江支部』

 学校に行けない「不登校」は、14万人を超え、過去最高に―。昨秋、「中学生の不登校の子を持つ親の会 アネモネ」スタートさせた新婦人島根・松江支部のとりくみを紹介します。(本文、親は仮名)

 毎月1回、仕事帰りの土曜の夜8時、隠れ家風のおしゃれなカフェに集まります。おいしいスィーツを食べながら閉店時間の夜11時まで近況交流はとまりません。でも集まった当初は、みんな孤独に悩んいでました。

 「娘が学校に行かないのをどう受け止めればいいのか。行けなくなったのは母である私が守ってやれなかったから?娘はこのままどうなってしまうの?そんな状況の中でした」とりつ子さん。

 「私もそう。息子が学校に行けないのは怠けではないか、と叱ってばかり…。あの手この手を使って学校へ行かせようとしましたが、私が疲れてしまって」と裕子さん。

 「何をしてあげたらいいのか分からず、どんどん不安になって子どもにあたる〝負のスパイラル”。どこに相談したらいいのか分からず、どこにも頼れなかった」と真理子さん。

 「学校に行かないことに理解がない夫や祖父母も悩みのタネ。わが子に〝死にたい”とつぶやかれると、かける声も見つからず、自分の感情をおさえるので精いっぱいでした」とめぐみさん。

 新婦人しんぶんの読者で、中学生の息子の不登校に悩んでいた人が「親の集まりはないか」と支部に相談したことがきっかけとなり「、「まずは会員や読者、知人など、周りで悩んでいる人たちをつなぐ場を」と、アネモネが始まったのです。

 集まって悩みをしゃべりあう中で、一人ひとり変化してきました。

 「悩みを声に出して言ってみることで客観的に考えられるようになった。自分の心に余裕も出てきて、娘が自分の力で動き始めるまで、〝ゆっくり待つ”という気になれたことは大きい」とりつ子さん。話し合って共感し合えたことで、自分の心を正常に保つことができたと話します。

 真理子さんは、「『学校に行かなくてもいい』という価値観に出会ったことで、息子の個性と向き合えるようになった」と言います。

 サポーターとして参加する県本部事務局長もかつて、娘の不登校に悩んでいました。変わるきっかけは、参加した相談会での高垣忠一郎さん(教育臨床心理学者)の一言です。「『親は大人なんだから、自分の不安を子どもにぶつけちゃだめだよ』って。厳しくもあったけど、今でも胸に残っています。だからこそ、親は自分の不安をはき出す場所が必要なんです」。

 学校現場は、新学習指導要領の先取りで授業時間が増やされ、学力テスト対策で宿題が増加し、子どもも親も、先生も追い込まれています。そんな中、アネモネは11月30日に、島根県教職員組合が主催する教育後援会「子どもの発達、願いと保護者・教師の役割~不登校支援のあり方を考える~」(講師・春日井俊之さん)を協賛し、相談・交流会を開くことになりました。

 紫のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」―。そんな思いをつなぐ、保護者と教職員の学びと交流の場が始まります。

 「不登校の子どもたちのつぶやき」が、今年、国連子どもの権利委員会に届けられました。そのきっかけとなったのは、東京の登校拒否、不登校を考える親の会「ポコ・ア・ポコ」の井出里美さんたちの子どもたちのつぶやきや声を集めるとりくみです。

 「つぶやき集めは、私の住む地域に親の会を立ち上げるとき、息子が『登校拒否を理解できない人たちに、登校拒否の子どもたちの気持ちを伝えてね』と言ったことが原点です」と井出さん。

 その後、「登校拒否・不登校問題全国の集いIN東京(2017)」で、全国の子どもたちのつぶやきを集めて、朗読と歌、ポストカードになりました。

 「学校や教育の問題を考えるとき、主体である子どもの声に学び、そこから出発することがなによりも大事です」と井出さん。現在24歳になった息子さんは、大学在学中に不登校の経験を先生たちの前でこう話しました。

 「先生方には、子どもの近くにいる人を、より近くにいる順に大事にしてほしい。たいていは親が子どもの一番近くにいますから、まずはその親が安心して子どもを見守れるように、親の不安や悩みに寄り添ってあげてください。子どもの一番近くにいる人の力になることで、間接的ではありますが、十分子どもの力になっています。もし、子どもの方から何か先生や学校に対しての要求が芽生えた時は、それを全力でサポートしてあげてください。先生方ももちろん、『子どもの近くにいる人』ですから、国や教育委員会は、もっと先生方を大事にしてほしいです」。

 子ども自身のつぶやきを真ん中にしたとりくみにこそ、生きづらい社会を変えるカギがあります。

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 国連子どもの権利条約

 今年で採択30年目(日本の批准は25年)の子どもの権利条約は、成長・発達の権利、意見表明などの市民的権利、社会保障や教育についての権利などを定めている。市民的権利の保障は、子どもを「保護されるもの」から「権利を行使する主体」として位置付けたもの。批准国は、実現のため、立法、行政措置を講じ、5年ごとに、その進捗(しんちょく)状況を国連の委員会に報告。今年、日本政府に対し、厳しい勧告(最終所見)が出された。