2019年02月04日
『ダーニングですてきに繕う』
いつも元気元気の息子が昨日熱をだし、今日は下がったのですが、念のため病院へ。相談室登校の娘には「今日は職員室まで送っていけない」と言うと駐車場から一人で歩いて行きました。緊急事態なら動いてくれるんだなあ。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆2月7日号
『ダーニングですてきに繕う』
穴のあいた手袋やすりきれた靴下、シミを付けてしまったシャツ…お気に入りの衣料が、引き出しの中で捨てられずに眠っていませんか?ほんの少し手を加えることで、新しく生まれ変わるかもしれません。
各地でダーニングを教えているニットデザイナーの野口光さんのワークショップに参加しました。
「ダーニングdarning)とは、英語で『繕う』こと。イギリスで古くから行われてきた衣料修繕の技術です。日本で言う〝カケハギ”のように新品同様に繕うのではなく、あえて目立つ色で楽しくかわいく繕って、ステッチを目立たせるのが特徴です」
ダーニングに使う糸は、修繕する生地に合わせて極細~中太くらいの毛糸、針は針穴が大きめのクロスステッチやフランス刺繍用が便利です。
さらに欠かせないのが、〝ダーニングマッシュルーム”というキノコの形をした専用の器具。補修したい部分がキノコの傘の中心部にくるようにかぶせ、付け根辺りをヘアゴムなどで固定してから作業を始めます。「電球やお玉、こけしなど身の回りにあるもので代用できます」。
この日、記者が持参したのは穴のあいた手袋。
まず穴をふさぐたて糸を張ります。一針目は、穴の右上約5ミリほど外側から出して、右下へたて糸を張ります。一目すくって一本張ったら、また左隣りの右上から…と繰り返し、四角のゾーンを作ります。糸の間隔は、使用する糸一本分の余裕を持たせて。張り終わったら横糸をかけていきます。横糸もたて糸と同じく小さく一目すくってはじめ、並んでいるたて糸を上下交互にすくっていきます。
時間がたつのも忘れて作業に没頭。5ミリ四方の穴が、約15分ほどで埋まりました。
たて糸と横糸の織り成す表情は、ふぞろいならではの味があり、編み目がそろわないのもご愛敬。「下手でいい、下手がいい」という、絵手紙に通じるものがあります。あきらめていた衣料を繕いたくなってきました。
穴のまわりの生地が薄くなっている場合は、半返し縫いをさらに細かくした〝ゴマシオダーニング”で生地を補強します。
ニットだけではなく、デニムやダウンでも楽しめます。
デザイナーの仕事柄、毎年新しい作品を発表する野口さん。流行に合わせて毎年新しい糸を使いますが、翌年には前の糸は使えません。せっかく買った糸が産業廃棄物に…そんな矛盾に疑問を持つようになった時、ダーニングに出会いました。
「他の手芸のように、作品を最後まで仕上げなくても、大丈夫。自分で〝いいかな?”と思ったところが完成です。〝断捨離”がもてはやされるなか、思い出があるものを捨てるとき、傷つきませんか?着られない洋服でも、ひと穴、ひとシミ隠れれば、また着られるかもしれません。ダーニングには癒しの効果もあるんです」
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆2月7日号
『ダーニングですてきに繕う』
穴のあいた手袋やすりきれた靴下、シミを付けてしまったシャツ…お気に入りの衣料が、引き出しの中で捨てられずに眠っていませんか?ほんの少し手を加えることで、新しく生まれ変わるかもしれません。
各地でダーニングを教えているニットデザイナーの野口光さんのワークショップに参加しました。
「ダーニングdarning)とは、英語で『繕う』こと。イギリスで古くから行われてきた衣料修繕の技術です。日本で言う〝カケハギ”のように新品同様に繕うのではなく、あえて目立つ色で楽しくかわいく繕って、ステッチを目立たせるのが特徴です」
ダーニングに使う糸は、修繕する生地に合わせて極細~中太くらいの毛糸、針は針穴が大きめのクロスステッチやフランス刺繍用が便利です。
さらに欠かせないのが、〝ダーニングマッシュルーム”というキノコの形をした専用の器具。補修したい部分がキノコの傘の中心部にくるようにかぶせ、付け根辺りをヘアゴムなどで固定してから作業を始めます。「電球やお玉、こけしなど身の回りにあるもので代用できます」。
この日、記者が持参したのは穴のあいた手袋。
まず穴をふさぐたて糸を張ります。一針目は、穴の右上約5ミリほど外側から出して、右下へたて糸を張ります。一目すくって一本張ったら、また左隣りの右上から…と繰り返し、四角のゾーンを作ります。糸の間隔は、使用する糸一本分の余裕を持たせて。張り終わったら横糸をかけていきます。横糸もたて糸と同じく小さく一目すくってはじめ、並んでいるたて糸を上下交互にすくっていきます。
時間がたつのも忘れて作業に没頭。5ミリ四方の穴が、約15分ほどで埋まりました。
たて糸と横糸の織り成す表情は、ふぞろいならではの味があり、編み目がそろわないのもご愛敬。「下手でいい、下手がいい」という、絵手紙に通じるものがあります。あきらめていた衣料を繕いたくなってきました。
穴のまわりの生地が薄くなっている場合は、半返し縫いをさらに細かくした〝ゴマシオダーニング”で生地を補強します。
ニットだけではなく、デニムやダウンでも楽しめます。
デザイナーの仕事柄、毎年新しい作品を発表する野口さん。流行に合わせて毎年新しい糸を使いますが、翌年には前の糸は使えません。せっかく買った糸が産業廃棄物に…そんな矛盾に疑問を持つようになった時、ダーニングに出会いました。
「他の手芸のように、作品を最後まで仕上げなくても、大丈夫。自分で〝いいかな?”と思ったところが完成です。〝断捨離”がもてはやされるなか、思い出があるものを捨てるとき、傷つきませんか?着られない洋服でも、ひと穴、ひとシミ隠れれば、また着られるかもしれません。ダーニングには癒しの効果もあるんです」