2017年03月13日

『自分の人生は自分のもの 思春期つながるよりそう(月1回連載)』

娘の手術が無事に終わり帰ってきました。家でコロコロ転がっていますが、元気なので今週から復帰します。

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆3月16日号

『自分の人生は自分のもの 思春期つながるよりそう(月1回連載)』

 「気分が悪いです」と訴えてきた短大1年生のR子さん。相談用の椅子に座って顔を覆うと、激しく泣き出しました。

 落ちついてから話を聴くと、最近は夜よく眠れず、気分が落ち込んでいて、朝登校しようとすると動悸がしたり吐き気がするといいます。食欲がなく、体重もこの間に3キロも減ったとのことで、心身症のような症状が出ていました。

 学校がつらい?と聞くと、今の学びが自分に合わないというのです。医療技術系のコースで学ぶR子さんは、自分のやりたいことは別にあったけれど〝将来の生活の安定”を願う母親の強い勧めで、専門性の高い学びをするこの難関のコースに進学したのです。

 母親に学校が合わないと話したところ、勉強から逃げているのではないか、努力が足りない、頑張れない子は嫌い、別の大学に再入学させるお金はないなどと言われ、自分の気持ちの整理もできず行き詰っていることがわかりました
 「自分に合わない学び」という思いを整理してみると、入学前予想していた学習内容と違う、専門教科の内容に全く興味が持てない。難しくて理解できない。講義を聴いているだけで体に違和感が出るなどの感覚があること、専門職の資格取得をめざさないことに何の未練もないと思っていることがわかりました。

 一方、母親の子を思う願いについても考え合いました。R子さんは母親の気持ちには感謝しているが、このまま行ったら自分が壊れてしまうことに気付いたといいます。R子さんは〝逃げ”ではなく、自分の人生自分で決めたいという思いにたどり着いたのです。その思いをやっと両親にも伝えることができて進路を変更することになりました。R子さんは今、生き生きと次の目標に向かって行動しています。

 親の思いと子どもの願いがすれ違って、心とからだを病む学生の事例が増えています。親は、〝子どもの人生は子どものもの”として尊重することが必要なのではと思います。


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