2017年02月13日

『心の声 思春期つながるよりそう(月1回連載)』

 2月も中ごろにさしかかり、明日はバレンタインデー。チョコ作らなきゃな。娘の入院も近づいてこの記事を書くのも来週まででしばらくお休みかな。

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆2月16日号

『心の声 思春期つながるよりそう(月1回連載)』

 中学3年生のSさんは集団になじめず緘黙(かんもく=不安から話ができなくなる症状)があり、保健室登校をしています。彼女の好きな動物の話をしながら心を通わせるうちに、少しずつ家での様子を話してくれるようになりました。母子家庭のSさんは、母親の仕事が夜遅くなると夕飯はコンビニの弁当を買ってすませ、パソコンゲームで長い夜を過ごします。そして翌日は欠席してしまうという日々でした。

 そんなSさんが頭痛を訴えました。ベッドに寝かせると突然右手の爪を立て、左手の甲に力いっぱい押しつけました。白い皮膚に真っ赤に爪痕がつきました。その後何度も何度も右拳でその爪痕を殴りました。そしてぽろぽろと涙をこぼして「お母さんなんか大嫌いだ」と言うのです。私が小さな手を包むと、母親に若い恋人がいること、毎晩長時間、彼と電話をしていることを話し出しました。電話が長いと、わざとテレビの音量を上げて抵抗しています。そして最後に「あの人はお父さんじゃない」と叫んだのです。その寂しさやどうにもできない憤りが強く伝わってきました。

 私は「Sさんはお母さんが若い男性といることが嫌なんだね。お母さんとしてしっかり生きてほしいと思っているんだよね」と話しました。思春期の女子の心の声だと思ったのです。Sさんは「うん」とうなずきました。自分の気持ちを伝えたかったけれど、一方で母の楽しみを奪ってしまうことに悩んでいたというのです。

 私は同じ母親、女性としての立場から、担任と一緒に母親に会いました。母親はSさんの心の声を知り,涙を流しながら、自分自身も女手一つでのくらしが寂しかったことを話してくれました。そして、これからSさんと一緒にしっかり生きていきたいとも語ってくれました。その後Sさんは1日も休まずに登校しています。

 子どもの心の声を拾い、今後どう生きていったらいいか、ともに考えていく養護教諭でありたいと思っています。


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