2016年12月05日

『少女はなぜ「買われた」か3 ジェンダーリレー講座』

小組フェスタが無事に終わりました。様子をまとめてアップしようと写真は撮ったんですが、地域の防災訓練の炊き出しに駆り出されたり忙しくて保留中。近々アップします。

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆12月8日号

『少女はなぜ「買われた」か3 ジェンダーリレー講座』

 「私たちは『買われた』展」で「大人に言われた嫌な言葉」と題した作品を展示した。「産まなきゃよかった」「出て行け」「めんどくさい」「もう面倒みられない」「誰の金で飯食ってると思ってるんだ」など、中高生が家族や教員、行政、警察、児童福祉や医療関係者などから言われた言葉を作品にした。

 街で少女に声をかけると「保護じゃないよね」とおびえた表情…多くの場合、学校や児童相談所など、子どもを守る立場にあるはずの機関で不適切な対応を受けていた。自暴自棄や、無気力状態にある人も少なくないが、彼女たちは大人からの諦めを感じ、大人や自分自身のことも諦めていた。

 そんな少女たちに私は「今度ご飯食べに行かない?」と誘う。食卓を囲むことは、相談のはハードルを下げることにも役立つ。困っている人の一番の困りごとは「助けて」と言えないこと。「どうしたい?」と問われてもわからないことだ。

 落ち着いて考えられる環境や、信頼関係があって初めて自分の状況に向き合うことができる。ほとんどの場合、抱える問題はすぐに解決できない。だからこそ長い目で見守り、伴走する大人の存在が大切だ。

 私も高校時代、家に帰りたくなくて朝帰りした時、年配の女性に「おはよう。寒いわね。風邪引かないようにね」と言われた子とがある。私は戸惑ってあいさつを返せないまますれ違ったが、「気にかけてくれる人がいるんだ」と涙があふれた。その女性にとってはなんでもない一言でも、私の心には今も残っている。

 声をかけた少女に「気づいてくれてありがとう」と目に涙をためて言われたことがある。暴力や支配環境で育った子どもたちは、大人への不信感を抱いているが、声をかけたとき、怒鳴ったり、殴ったりされたことはない。読者の方ももしどこかで気になる青少年を見かけたら「これで温まって」とカイロを渡したり、「ちゃんとご飯食べてる?」とアメを出したり、「気をつけてね」と声をかけてみてほしい。そうしたことが、人への信頼を回復するための小さな芽になる。必要なのは、特別な支援ではなく、当たり前の日常だ。


『新型コロナ 冬の感染対策』
『災害時に備える自宅のトイレ』
『国の「食料自給率」どう見るか』
『被爆者の記憶をもとに 高校生が描いた原爆の絵』
小組フェスタ 発表の部 3
小組フェスタ 発表の部 2
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