2016年02月15日

『行きたいけれど行くのは嫌 思春期つながるよりそう(月1回連載)』

インフルエンザが流行ってます。うちの息子が金曜日に39度を超える熱を出し、インフルエンザ?と思いましたが違ってホッ。まそれでも娘も移り、今日お休みしたわけですが…

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆2月18日号

『行きたいけれど行くのは嫌 思春期つながるよりそう(月1回連載)』

 月曜日の朝、5年生の由美さんが風邪の症状を訴えて、保健室にやってきました。翌日も翌々日も登校はするものの調子が悪く、家の人に迎えにきてもらう日が続きました。そこで由美さんに何か気になっていることはないのか、聞いてみました。

 すると、「この頃、社会体育のバスケットの練習に行きたいけど、行くのは嫌だ」と言うのです。(変なこと言うなぁ…)と思いながら話を聞いてみると、「バスケットの練習は、やりたいしおもしろいから行きたいけど、友だちと話をしたりするのは嫌。入ったばかりでみんなのところに行けないでいると、『どうしてそんなところにいるの!』って言われて…どうしたらいいのかわからなくんsる。強く言うのは一部の人だけど、上手だし、そういう人にはみんなも言いたいことが言えないみたい。と言うのです。

 そこで、「そのことを家の人に相談してみたの?」と聞くと、「練習に参加して気にしないでやっていればいいよ、って言われる。だけどやっぱりうまくいかない」と言います。

 社会体育は放課後、地域の人たちがボランティアで子どもたちのチームにスポーツ指導をしてくれるものです。私は由美さんの不調の原因には、社会体育にありがちな、勝利至上主義からくる不平等感や差別感のようなものへの違和感がかなりあると感じました。

 由美さんは、小さいころから家事を手伝い、妹や弟の面倒をよくみるしっかり者です。気が強い面があり、低学年の頃はよく友だちと衝突していることもありました。でも近頃の由美さんは‶正しいことは正しい”と言える学級の雰囲気の中で、友だちのことやクラスのことを考えながら行動できるように成長している、と感じていました。だからこそ、強い者の言い分ばかりが通る雰囲気の中で、仲間とどうかかわっていけばよいのか、戸惑いや不安を感じているのではないかと思いました。

 成長期の子どもたちにとって、社会体育や部活動は体や心の成長に大事な役割を果たしています。そこにかかわる大人は、由美さんが持ち始めているような正義感や平等感を大切に受け止め、子どもたちが人として育つ場にしていかなければならないと思います。


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