2015年05月25日

『人がつくりだす希望を見た「ふくしまからきた子 そつぎょう」を出版 絵本作家 松本春野さん』

今日は運動会の代休で子どもたちは家。ゲームばっかりしています(T_T)

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆5月28日号

『人がつくりだす希望を見た「ふくしまからきた子 そつぎょう」を出版 絵本作家 松本春野さん』

 絵本作家 松本春野さんの新作絵本た『ふくしまからきた子 そつぎょう』(父、松本猛さんとの共著、岩崎書店)が、前作『ふくしまからきた子』(2012年2月)の続編として出版されました。新作にはどんな思いが込められているのでしょうか。

 前作は、原発事故後、母といっしょに福島から広島に避難した少女まやの姿を追いましたが、、今回は3年ぶりに故郷へ帰ったまやが、小学校の卒業式で友達に再開するまでを描いています。

 避難した自分をみんなが受け入れてくれるのか、まやは少し不安そうな表情ですが、彼女を囲む子どもたちは笑顔です。

 前作出版後、父と機会を見つけては福島に通いました。県内の方から「福島に残る選択を否定されているよう」との声が寄せられ、ずっと心に残っていたのです。

 今回は、まずは福島に暮らす子どもたちをちゃんと描こうと思いました。

 私が出会った、生き生きとした子どもたちを描くことによって、それを守ってきた大人たちの姿を描きたかったのです。

 訪問先で訪れる福島の現実は、単純ではありませんでした。住んでいる場所、職業、家族構成で、状況や抱えている問題はみんな違う。多様な当事者の姿がありました。

 放射能について必死に学び、自分たちでデータもとり、最善の生活をするためにできうるかぎりのことをしている当事者たちの姿に心を打たれました。

 どんな選択であれ、みんなが大切なものを守ろうとした選択に優劣はありません。自分と違う選択をした人を否定しない、尊重しあう大切さも学びました。

 続編の一枚一枚を、私はうれしくて泣きながら描きました。原発事故をなかったことにはできません。その日や直後の場面は、描くのもつらかった。それが、最後、校庭を駆ける子どもたちを描くときは本当にうれしかった。

 福島で見つけたのは、人々がつくりだす希望です。みんなが知恵をしぼって、生きるために、生活再建するために、今までになかったことを産みだしていく。それって希望ですよね。幸せって、生きるってなんだろう、突き詰めて考えたことのある大人たちを見て育つ子どもたちって、たくましいんです。守ってきた宝たちが育っていくのを見ていけるのは、楽しみであり喜びです。


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