2015年02月09日
『表示義務がない トランス脂肪酸のキ・ケ・ン』
今日は、息子がガラガラ声の風邪ひき君。新聞仕分けの途中で学校からのスクランブル。「ちびですか?」「いいえお姉ちゃんです」朝は何ともなかったお姉ちゃんでした。ガラガラ声の息子君はピンピンしてたとか…。まだまだ風邪の季節ですね。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆2月12日号
『表示義務がない トランス脂肪酸のキ・ケ・ン』
パンやお菓子などに含まれるトランス脂肪酸は、人の健康に有害であることが指摘されています。日本では表示義務がなく、そもそも含まれているのかすら消費者にはまったくわかりません。こんなこと許せますか?
9歳と3歳の子育て中のHさん(44東京・品川区)は、農薬などをできるかぎりつかわない産直に切り替えて以来、自身のアトピーが楽になった経験があり、家族もアレルギー体質のため、職については細心の注意を払っています。
「特に下の子は食品によって重篤な症状を引き起こす可能性があるので牛乳、ごま、そば、ピーナッツは完全除去。食品を選ぶ時はまず原料や産地、添加物などの表示を見てアレルギーの食材を除去しているので、ものすごく大変です。1個のパンに一体いくつの添加物が?というくらい」とため息をつきます。
「キャラクターがついてる製品などは子どもにとって魅力ですが、トランス脂肪酸などの表示がないなんて信じられません」。
実際にスーパーに行って、パンやお菓子の表示を見てみると、トランス脂肪酸が含まれるショートニングやマーガリンが入ってないものを探すのが難しいほど。バターより安価で、常温で固まり、保存性もあり、企業にとって扱いやすいトランス脂肪酸。空気と混ぜ合わせることでサクサク感がでるので、子どもが大好きな菓子パン、ケーキ、スナック菓子やドーナッツ、ポテトフライ。から揚げ、アイスクリームなどに多く使われています。
トランス脂肪酸は液体の油脂に水素を添加したり、高温で加熱して固形油脂を製造する過程で生成されます。心筋梗塞や狭心症のリスクを増加させ、肥満になりやすく、アレルギーやぜんそくの悪化、胎児の体重減少・死産を生じさせる可能性などが研究で確認されています。内閣府の食品安全委員会の調査では、日本の女性24.4㌫がWHO(世界保健機関)基準を超えて摂取しており、特に都市部の30~49歳の女性に多い傾向でした。
内閣府の消費者委員会・食品表示部会の委員を務める立石幸一さん(JA全農食品品質・表示管理部部長)は、香港のスーパーで日本でも発売されているお菓子の海外版を買って、表示にトランス脂肪酸が「100㌘当たり4.8㌘」と表示されていて驚いたといいます。
「WHOでも1日当たりの摂取エネルギーの1%以内が望ましいとされ、通常1日に摂取していいのは2㌘程と言われていて、一箱食べれば軽く超えてしまいます。海外では当たり前に出されている情報が日本の消費者にはいっさい出されていないんですよ」。さらにWHOは09年に勧告の見直し、規制強化を示唆しています。
外食やコンビニ、冷凍加工食品など日本人の食生活の変化が急速に進むなか、トランス脂肪酸の危険にさらされる心配があります。
アメリカ政府のFDA(食品医薬品局)は一昨年11月にトランス脂肪酸を含む硬化油を食品添加物からはずすと決定しました。デンマーク、スイス、オーストリアでは100㌘当たり2㌘以上のトランス脂肪酸を含んだ油脂の国内流通を禁止。アメリカ、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、韓国、台湾、中国では食品含有表示を義務付けるなど、世界的にトランス脂肪酸の規制は広がっています。
日本でも2013年4月に日本動脈硬化学会や日本小児科学会など7つの学会が、食品栄養成分表示にトランス脂肪酸の表示表示を義務づけるよう、消費者庁に要望書を提出しています。
世界は規制を求めているのに日本は野放し。食品安全委員会のベクトルは完全に利潤を追求する企業側へ向いています。
消費者基本計画には「『トランス脂肪酸について検討する』という文言がありましたが、この間、消費者委員会食品表示部会においては、計画の趣旨に基づいた具体的な検討はされませんでした」と立石さん。
唯一、食品事業者が任意でトランス脂肪酸を表示する際のガイドラインだけはつくられましたが、ほとんど表示されていないのが実態です。
昨年6月にできた新しい食品表示法により、日本で初めて栄養成分表示が義務化され、表示を検討するための調査会が立ち上がりました。そこで出された各栄養成分の表示のあり方についての考え方は、①消費者における表示の必要性(国民の摂取状況、生活習慣病との関連等)、②事業者における表示の実行可能性、③国際整合性の3点。ところが新基準案では、トランス脂肪酸の表示は「任意」となっています。
「ぜったい表示させないという雰囲気が調査会にあり、審議のあり方そのものに疑問を感じます。海外では当たり前のように表示しているわけですから」
立石さんは、食品表示部会委員から主婦連などの”消費者の代表”が外されて、いまは、消費者を代表する立場の人は一人だけというおかしさも指摘します。
また、日本人はもともと輸入品に対する規制が弱い国だと立石さん。さらにTPP(環太平洋経済連携協定)で、「日本の利益にならないどころか、多国籍企業の利益しか考えていません」と警告します。
私たち消費者が表示を求める声をさらに大きくしていくことが大切と実感しました。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆2月12日号
『表示義務がない トランス脂肪酸のキ・ケ・ン』
パンやお菓子などに含まれるトランス脂肪酸は、人の健康に有害であることが指摘されています。日本では表示義務がなく、そもそも含まれているのかすら消費者にはまったくわかりません。こんなこと許せますか?
9歳と3歳の子育て中のHさん(44東京・品川区)は、農薬などをできるかぎりつかわない産直に切り替えて以来、自身のアトピーが楽になった経験があり、家族もアレルギー体質のため、職については細心の注意を払っています。
「特に下の子は食品によって重篤な症状を引き起こす可能性があるので牛乳、ごま、そば、ピーナッツは完全除去。食品を選ぶ時はまず原料や産地、添加物などの表示を見てアレルギーの食材を除去しているので、ものすごく大変です。1個のパンに一体いくつの添加物が?というくらい」とため息をつきます。
「キャラクターがついてる製品などは子どもにとって魅力ですが、トランス脂肪酸などの表示がないなんて信じられません」。
実際にスーパーに行って、パンやお菓子の表示を見てみると、トランス脂肪酸が含まれるショートニングやマーガリンが入ってないものを探すのが難しいほど。バターより安価で、常温で固まり、保存性もあり、企業にとって扱いやすいトランス脂肪酸。空気と混ぜ合わせることでサクサク感がでるので、子どもが大好きな菓子パン、ケーキ、スナック菓子やドーナッツ、ポテトフライ。から揚げ、アイスクリームなどに多く使われています。
トランス脂肪酸は液体の油脂に水素を添加したり、高温で加熱して固形油脂を製造する過程で生成されます。心筋梗塞や狭心症のリスクを増加させ、肥満になりやすく、アレルギーやぜんそくの悪化、胎児の体重減少・死産を生じさせる可能性などが研究で確認されています。内閣府の食品安全委員会の調査では、日本の女性24.4㌫がWHO(世界保健機関)基準を超えて摂取しており、特に都市部の30~49歳の女性に多い傾向でした。
内閣府の消費者委員会・食品表示部会の委員を務める立石幸一さん(JA全農食品品質・表示管理部部長)は、香港のスーパーで日本でも発売されているお菓子の海外版を買って、表示にトランス脂肪酸が「100㌘当たり4.8㌘」と表示されていて驚いたといいます。
「WHOでも1日当たりの摂取エネルギーの1%以内が望ましいとされ、通常1日に摂取していいのは2㌘程と言われていて、一箱食べれば軽く超えてしまいます。海外では当たり前に出されている情報が日本の消費者にはいっさい出されていないんですよ」。さらにWHOは09年に勧告の見直し、規制強化を示唆しています。
外食やコンビニ、冷凍加工食品など日本人の食生活の変化が急速に進むなか、トランス脂肪酸の危険にさらされる心配があります。
アメリカ政府のFDA(食品医薬品局)は一昨年11月にトランス脂肪酸を含む硬化油を食品添加物からはずすと決定しました。デンマーク、スイス、オーストリアでは100㌘当たり2㌘以上のトランス脂肪酸を含んだ油脂の国内流通を禁止。アメリカ、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、韓国、台湾、中国では食品含有表示を義務付けるなど、世界的にトランス脂肪酸の規制は広がっています。
日本でも2013年4月に日本動脈硬化学会や日本小児科学会など7つの学会が、食品栄養成分表示にトランス脂肪酸の表示表示を義務づけるよう、消費者庁に要望書を提出しています。
世界は規制を求めているのに日本は野放し。食品安全委員会のベクトルは完全に利潤を追求する企業側へ向いています。
消費者基本計画には「『トランス脂肪酸について検討する』という文言がありましたが、この間、消費者委員会食品表示部会においては、計画の趣旨に基づいた具体的な検討はされませんでした」と立石さん。
唯一、食品事業者が任意でトランス脂肪酸を表示する際のガイドラインだけはつくられましたが、ほとんど表示されていないのが実態です。
昨年6月にできた新しい食品表示法により、日本で初めて栄養成分表示が義務化され、表示を検討するための調査会が立ち上がりました。そこで出された各栄養成分の表示のあり方についての考え方は、①消費者における表示の必要性(国民の摂取状況、生活習慣病との関連等)、②事業者における表示の実行可能性、③国際整合性の3点。ところが新基準案では、トランス脂肪酸の表示は「任意」となっています。
「ぜったい表示させないという雰囲気が調査会にあり、審議のあり方そのものに疑問を感じます。海外では当たり前のように表示しているわけですから」
立石さんは、食品表示部会委員から主婦連などの”消費者の代表”が外されて、いまは、消費者を代表する立場の人は一人だけというおかしさも指摘します。
また、日本人はもともと輸入品に対する規制が弱い国だと立石さん。さらにTPP(環太平洋経済連携協定)で、「日本の利益にならないどころか、多国籍企業の利益しか考えていません」と警告します。
私たち消費者が表示を求める声をさらに大きくしていくことが大切と実感しました。
Posted by つむたい at 23:18│Comments(0)
│新婦人しんぶん記事 子育て、暮らし、農業体験