2014年08月18日

『すべての子どもに“はなまる”を!思春期 つながるよりそう(月一連載)』

お盆休みが明けて、一週間ぶりの新聞仕分けです。でも子どもたちの夏休みはまだまだ。休みを満喫しすぎて野性化している我が息子…文明人に戻れるのかなぁ(T_T)

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆8月21日号

『すべての子どもに“はなまる”を!思春期 つながるよりそう(月一連載)』

1年生のRくんは、学級での集団生活が苦手な子どもです。入学して2ヶ月が経つ頃から、教室を飛び出すようになりました。一人で廊下をふらふらしたり、他の教室をのぞいたりしています。そこで、担任と一日の予定を確認し、落ち着かない時間は特別支援学級や保健室で過ごすことになりました。

Rくんは「ぼく、なんだか教室だと心が落ち着かないんだ」と言いながら、保健室にやってきます。教室での一斉指導ではなかなか指示が通らないためか、学習や課題にとりくめず、担任が気づかないうちにクラスを出てしまうようでした。

しかし、保健室で一対一なり、ていねいに指導すると、今やるべきことが分かり、集中力も続くため、一気に課題を仕上げてしまいます。私はRくんに達成感や充実感を持たせるため、がんばったことを「今日の予定」に記入し、花丸をあげるように心がけています。するとRくんは、とても満足そうに教室へ帰っていきます。

一時的に気持ちが落ち着かなくなり、教室を出てしまったとしても、本人の気持ちを安定させ学級へ返すことも、保健室での役割ではないかと考えています。子どもが教室にいられない時間を有意義に過ごせる場所と教員を確保することが必要になっています。

しかし、保健室では健康診断や他の子どもたちの対応などもあり、毎日Rくんを受け入れることはできません。担任はもちろん、校長や教頭、図書館もRくんの居場所となり、事務室で過ごすこともあります。一対一のかかわりが必要な子どもは年々増えています。特別支援学級も、在籍していない多くの子どもたちが通い、個別の学習や教室で落ち着かなくなったときの居場所として利用しています。

本校は全校200人程の小さな学校なので職員数も少なく、子どもたち一人一人に十分な支援を行っていくことは難しいのが現状です。それでも先生方は学校の校務と平行し、子どもたちとかかわる時間や支援会議などを大切にしているため、残業続きで心身ともに疲れきっています。

すべての子どもたちに花丸で充実した学校生活を保障するためには、学校の現状に見合った職員数で、子どもたちを見守っていく必要があるのではないでしょうか。


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