2016年11月07日

『少女はなぜ「買われた」か② ジェンダーリレー講座』

月曜日、月曜日 ああ月曜日 月曜日…ってなわけで、朝から学校行きたくない娘とバトってグッタリ。1週間長いなあ…

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆11月10日号

『少女はなぜ「買われた」か② ジェンダーリレー講座』

 「わたしたちは『買われた』展」に参加したある中学生は、父親に殴られ裸足で家を飛び出した。真冬の深夜時ごろ、小さな階段に座っていると、男に声をかけられた。事情を話すと、コンビニでおにぎりを買ってくれ、手を握られて、ついていった。男の家に着き、おにぎりを食べると「歯磨きかお風呂、どっちかやる?」と聞かれ、断ったが強姦された。初めての性行為だった。

 「声をかけてくるのは、そういう男の人だけだった。寝たくてもどこで寝たらいいかわからないし、頼れるのはその人たちだけだった」。彼女はcolabo(コラボ)のシェルターを利用し、今は暴力のない環境で生活しているが、当時のことがフラッシュバックすることがあるという。性暴力は魂の殺人と言われる。

 去年の夏、16歳の少女が売春防止法5条の勧誘罪で逮捕された。少女は高校を中退し、家に帰らず半年間居住不明で、任意の事情聴取ができないことから逮捕に踏み切ったと警察は発表した。この事件について、ある記者から「なぜ少女が軽い気持ちで売春するのか。どうしたら止められるのか」と聞かれたが、私は彼女には、家に帰れない、帰りたくない理由があったのではないかと思った。

 多くのメディアが、少女は遊ぶ金欲しさに売春し、得た金を洋服や映画代にしていたと報じた。半年間生活するには衣類や娯楽も必要だ。食料や宿を確保したり、漫画喫茶でシャワーを浴びたりしたかもしれない。「売春で得た金を食費や生活費、学費、給食費や修学旅行費びしていた」という中高生と出会っているが、そのような報道は目にしたことはない。

 困っている少女たちが、支援につながる前に危険に取り込まれるのは、孤立した子どもに街やネットで声をかけるのが、搾取を目的にした大人ばかりだからではないか。彼らは、「衣食住や関係性」を与えることを手段にして近づく。ある少女は、私が声をかけたとき「女の人だったから安心できた」と話した。気づいて、声をかけられる「出会いにいく」女性を増やしたい。