2016年05月23日

『できない自分に向き合う 思春期つながるよりそう(月1回連載)』

 今日も学校に行けなかったお姉さまがいるので、ふたたびしんぶん仕分けの助手に使いましたとさ。働かざる者食うべからず、病気じゃなく学校休んだ子はお手伝いです。

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆5月26日号

『できない自分に向き合う 思春期つながるよりそう(月1回連載)』

 4月、中学1年のSさんが持久走の後、過呼吸を起こして保健室にきました。それからはたびたび過呼吸を繰り返します。

 小学校では児童会の役員をしていましたが、Sさんにとって絶対的な存在と言える担任の顔色を見ながら、「これでいいのか」といつも不安だったことを教えてくれました。Sさんはクラスや児童会をまとめる重圧を背負いながらも、なんとかやってきました。

 ですから中学生になり自分で判断して行動することを求められるようになって、「これでいい」という基準がわからず不安になっているようでした。また初めての部活動でわからないことだらけなのも、優等生だったSさんを不安にしていました。私は部活顧問とSさんの状況や背景を共有し、小学校のようにはうまくできていない状況を、Sさんが自分で受け入れることが自分づくりにつながっていく、そこを支えていこうと相談しました。

 部活の大会前、ユニフォームをもらえないのは自分だけと知ったSさんが発作を起こして保健室へきました。今の気持ちを整理すると、引退した先輩たちに混じって応援しなければならない自分の「恰好悪いところを見せるのがこわい」という不安が見えてきました。Sさんにとってつらい状況ですが、今まで過呼吸で保健室に駆け込んでくることを繰り返しながらも部活をやめないできたのはなぜかを問い、「エースになりたい」とがんばってきたことを確認しました。そして「今の自分にできることは何だろう?」と聞くと「精一杯応援すること」と答えました。Sさんは弱い部分を出し、自分に向き合いながら本当の自分づくりをしていきました。

 大人の期待する「いい子」像に縛られ、できない、弱い自分を見せられない子どもたち。その不安に寄り添いながら、自分に向き合わせ乗り越えさせることで、子どもは大きく成長していきます。