2019年01月18日

『200年代の「性教育バッシング」性教育は、いま④ ジェンダーリレー講座』

今年初めてのしんぶんが来る日の前日、子どもがインフルエンザをお持ち帰りし…一家全滅。3日ほど寝込んでぜんぜん痩せなかった体重が3キロ痩せました。嬉しいけど、すぐに戻るんだろうなあ。今週は記事のアップもやめておこうと思ったけれど、なんか気になるので、遅ればせながらアップします。まだヘロヘロしてます。皆様もほんっと~にインフルエンザ気をつけて下さいね。

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆1月17日号

『200年代の「性教育バッシング」性教育は、いま④ ジェンダーリレー講座』

 世界各国の学校では、ユネスコの『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(2009年、改訂版2018年)や、世界保健機構(WHO)ヨーロッパ地域事務所の「ヨーロッパにおける性教育標準』(2010年)を参考とした性教育が実践されています。これに対し、現在の日本の学校における性教育は、世界的な潮流から取り残されています。

 1990年代の日本では、80年代のエイズパニックを背景に、アジア圏でも先進的な性教育が進められてきました。2002年に財団法人母子衛生研究会が作成した『思春期のためのラブ&ボディBOOK』は、セクシュアリティに関わる自分と相手の権利を大切にしながら、慎重な性行動の選択を促す中学生向けの冊子でした。ところが、山谷えり子議員(当時民主党、現自民党)が「中学生にピルを勧める、あるいはフリーセックスをあおるような内容」と衆議院文部科学委員会で非難した結果、この本は回収・絶版となりました。

 そして2003年には、都立七生養護学校での性教育実践が当協議会で非難され、一部の都議らが視察の名目で介入しました。同行の性教育実践は、性教育から遠ざけられがちであった知的障がいのある子どもたちに、自身のからだとこころに向き合い、他社との関わりを学びあう時間として積み重ねられてきたものでした。それにも関わらず、教員たちは処分を受けました。その後、教員らは裁判に訴え、結果的に実質的な勝訴を果たしました(2013年11月最高裁)。

 こうした2000年代の「性教育バッシング」は、学校での性教育実践を委縮させました。そして、小学校5年生の理科と中学校1年生の保健体育の学習指導要領に、現在とほぼ同様の性教育に関わる「はどめ規定」が設けられ、制限付きの性教育が強いられるようになったのも2002年からです。次回は、この学習指導要領の性教育に関わる記述と教科書の特徴を見ます。