2016年04月11日
『認可保育所つくって!いますぐ保育士の処遇改善を!』
さて新年度が始まり、新入生や新入園児が大きすぎるランドセルやぶかぶかの服で登校、登園しています。子どもたちが楽しく健やかに育つにはどうしたら良いのでしょうかねえ。子どもの輝く笑顔は変わらないのに。
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆4月14日号
『認可保育所つくって!いますぐ保育士の処遇改善を!』
「保育園落ちたのは私だ」の声と行動が広がるなか、政府は3月28日に「待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について」(以下「緊急対策」)を発表。〝さらなる規制緩和を求めるもの”と保育士、保護者から怒りの声があがっています。
政府の「緊急対策」が発表された翌3月29日、国会では保育士の処遇改善を求める集会がおこなわれ、駆けつけた保育士らが会場の外まであふれました。
「保育士の基準は、子どもの命を守る基準。現場の努力だけではもう限界です!」と訴えたのは名古屋市の私立保育園園長の平松知子さん。
「政府から発表された緊急対策は、いっそうの規制緩和を求めるもので、保育士からは『今度は保育士死ねと言うのか』という声が上がっています。保育士は親や子どもの気持ちを丸ごと抱きしめて保育しています。けれども、労働条件は守られていません。もうこれ以上、子どもに寄り添い、その子らしさを大切にとがんばって保育する職員が、疲れ果て現場を去る姿を見たくはありません」
東京都の私立保育園の保育士、佐々木良行さんは、「私の勤める保育園でも人手不足で、次年度の保育士が足りないし、看護師がいない時期もありました。私には5歳と2歳の子どもがいて、上の子は保育園に入れず幼稚園へ、下の子は妻が見ています。給料が安く幼稚園の保育料を払うのも精一杯。正規で働いてもワーキングプアです。処遇改善はもちろんですが子どもの育ちを考えた保育の質を守る運動ができれば」と話しました。
国は待機児童数を少なくカウントし、実態を隠してきました。もともと子どもの人口に対して認可保育所が不足していたにもかかわらず、認可保育所の新設を中心にすえず、既存施設の定員を超えた入所拡大など、質を下げる規制緩ををすすめてきたのです。
さらに「小泉構造改革」で公立保育所に対する国の補助を廃止し、使途にしばりがない「一般財源化」してしまいました。民間保育所には国庫補助がある一方、公立保育所にかkる費用はすべて市町村負担となりました。これにより、公立保育所の廃園・民営化がすすめられ、この10年間で2567カ所の公立保育所が減らされ、職員の非正規化がすすみました。
東京の公立保育所で非正規保育士として働く三井文代さんは、「公立保育所で働く保育士の多くは、臨時、非常勤、アルバイト、派遣などの非正規で、東京都内では44.7%です。‶もはやブラック企業ではないか”と新聞でも取り上げられました。私自身も‶官製ワーキングプア”と呼ばれる不安定雇用の職員です。雇止めの不安も…。でも子どもにとってはみな‶先生”だし、命を守る重要な仕事です。公立保育園増設と処遇改善を求めていきたい」と発言しました。
埼玉県に住む阿部一美さんは、長女を無認可保育所の事故で亡くしました。「みんな政府の規制緩和の対策に怒っています。私たちは、どこでもいいから保育園に入りたいわけではありません。長女は無認可の保育園で無理やりうつぶせ寝させられ気づかれずに亡くなりました。保育環境を良くしない限り、保育事故は絶対になくなりません。保育園は子どもにとっては毎日の生活の場。どの子も安心して信頼できる人間関係の中で豊かな乳幼児期を過ごす権利がある。子どもたちの安全や育ちを犠牲にするのではなく、環境の整った保育園を増やすことで待機児童を解消してほしい」。
今必要なのは、認可保育所を増やすことと、すべての保育士の賃金引上げなどの労働条件を急ぎ改善することです。
※厚生労働省は、2万3167人と発表していた待機児童数(昨年4月時点)について、認可保育所に入れずやむを得ず認可外保育所に入所したり育児休業中で人数に含めていなかった‶隠れ待機児童”を含めると8万3375人だったと初めて公表(3月28日)
今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆4月14日号
『認可保育所つくって!いますぐ保育士の処遇改善を!』
「保育園落ちたのは私だ」の声と行動が広がるなか、政府は3月28日に「待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について」(以下「緊急対策」)を発表。〝さらなる規制緩和を求めるもの”と保育士、保護者から怒りの声があがっています。
政府の「緊急対策」が発表された翌3月29日、国会では保育士の処遇改善を求める集会がおこなわれ、駆けつけた保育士らが会場の外まであふれました。
「保育士の基準は、子どもの命を守る基準。現場の努力だけではもう限界です!」と訴えたのは名古屋市の私立保育園園長の平松知子さん。
「政府から発表された緊急対策は、いっそうの規制緩和を求めるもので、保育士からは『今度は保育士死ねと言うのか』という声が上がっています。保育士は親や子どもの気持ちを丸ごと抱きしめて保育しています。けれども、労働条件は守られていません。もうこれ以上、子どもに寄り添い、その子らしさを大切にとがんばって保育する職員が、疲れ果て現場を去る姿を見たくはありません」
東京都の私立保育園の保育士、佐々木良行さんは、「私の勤める保育園でも人手不足で、次年度の保育士が足りないし、看護師がいない時期もありました。私には5歳と2歳の子どもがいて、上の子は保育園に入れず幼稚園へ、下の子は妻が見ています。給料が安く幼稚園の保育料を払うのも精一杯。正規で働いてもワーキングプアです。処遇改善はもちろんですが子どもの育ちを考えた保育の質を守る運動ができれば」と話しました。
国は待機児童数を少なくカウントし、実態を隠してきました。もともと子どもの人口に対して認可保育所が不足していたにもかかわらず、認可保育所の新設を中心にすえず、既存施設の定員を超えた入所拡大など、質を下げる規制緩ををすすめてきたのです。
さらに「小泉構造改革」で公立保育所に対する国の補助を廃止し、使途にしばりがない「一般財源化」してしまいました。民間保育所には国庫補助がある一方、公立保育所にかkる費用はすべて市町村負担となりました。これにより、公立保育所の廃園・民営化がすすめられ、この10年間で2567カ所の公立保育所が減らされ、職員の非正規化がすすみました。
東京の公立保育所で非正規保育士として働く三井文代さんは、「公立保育所で働く保育士の多くは、臨時、非常勤、アルバイト、派遣などの非正規で、東京都内では44.7%です。‶もはやブラック企業ではないか”と新聞でも取り上げられました。私自身も‶官製ワーキングプア”と呼ばれる不安定雇用の職員です。雇止めの不安も…。でも子どもにとってはみな‶先生”だし、命を守る重要な仕事です。公立保育園増設と処遇改善を求めていきたい」と発言しました。
埼玉県に住む阿部一美さんは、長女を無認可保育所の事故で亡くしました。「みんな政府の規制緩和の対策に怒っています。私たちは、どこでもいいから保育園に入りたいわけではありません。長女は無認可の保育園で無理やりうつぶせ寝させられ気づかれずに亡くなりました。保育環境を良くしない限り、保育事故は絶対になくなりません。保育園は子どもにとっては毎日の生活の場。どの子も安心して信頼できる人間関係の中で豊かな乳幼児期を過ごす権利がある。子どもたちの安全や育ちを犠牲にするのではなく、環境の整った保育園を増やすことで待機児童を解消してほしい」。
今必要なのは、認可保育所を増やすことと、すべての保育士の賃金引上げなどの労働条件を急ぎ改善することです。
※厚生労働省は、2万3167人と発表していた待機児童数(昨年4月時点)について、認可保育所に入れずやむを得ず認可外保育所に入所したり育児休業中で人数に含めていなかった‶隠れ待機児童”を含めると8万3375人だったと初めて公表(3月28日)