2019年11月04日

『震災後、ゆとりのある学校に 子どもにやさしい学校に(月1回掲載)』

昨日、一昨日と新婦人の全国大会でした。会長が変わったらしく新しい力で伸びていけると良いな。なんて、参加しなかった私は里親募集していた猫をもらいに行ってきて新しい家族が2匹加わり、楽しい生活がおくれそうです。

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆11月7日号

『震災後、ゆとりのある学校に 子どもにやさしい学校に(月1回掲載)』

 東日本大震災は、多くの命を奪い、大変苦しい思いをしました。なにも良いことがありませんでした。しかし、学校が良いj方向に変わりました。一時期ですが、子どもにやさしい学校になったのです。それは、放射線量が高いので、出張や水泳大会、陸上大会、公開授業などが全くなくなったからです。子どもは校庭に出ることを禁止され、いつも長袖、長ズボン、帽子着用が指示された異変でしたが。

 すると、学校にゆったりとした時間が流れました。

 三つ、良いことがありました。

 一つ目は、ゆとりがあるせいか、いつもは怖い先生が子どもにやさしく声をかけていたのです。びっくりしました。子どもにやさしい学校になったのです。

 二つ目は、子どもの話をじっくりと聞けるようになりました。私は問題をかかえた6年生の女子2人を相手することになってしまいました。いつもひとりぼっちでいる明日香さんと、話をしない(緘黙児)香織さんです。二時間目が終わると25分間、昼休みは40分間、じゅうたん敷きホールにすわってゆっくりと話をしました。

 明日香さんは3年生までは幸せだったそうです。でも3年生のある時、お父さんとお母さんが派手なけんかをして大好きなお父さんが家を出ていったそうです。一晩中泣き続け、しばらくするとお父さんは帰ってこないことを知り、「もう一人で生きていこう」と思ったというのです。なんということでしょう。

 その後、どんな仕事に就くかなど未来に向けての話をして過ごしました。明日香さんも香織さんもだんだん元気になっていきました。子どもの話をじっくりとていねいに聞く学校はとてもすてきです。

 三つめは、勤務時間が守られるようになったことです。「先生なって初めて、家でドラマを見た」という先生もいました。ゆとりは大切ですね。