2022年01月17日

『なんでもないものでもすごくおいしい スープ作家 有賀薫さん』

もう新しい年が始まって半月が過ぎた。のんびりしたお正月は消え失せて毎日忙しい。まあ、やることがあるってことはよいことなのかもしれないけどね。長く新婦人しんぶんを読んでくれていた読者さんが不景気だからと購読中止。いつまでも続くものはないのだなと今さらながら思う。

今週の新婦人しんぶん☆勝手にピックアップ☆1月22日号

『なんでもないものでもすごくおいしい スープ作家 有賀薫さん』

 家族の朝食にスープを作り始めたことをきっかけに、2011年から毎日3500日以上スープを作り続けてSNSやテレビ・ラジオなどで発信している有賀薫さん。初のエッセイ集『こうして私は料理が得意になってしまった』に込めた思いを聞きました。

 私はスープ作家として、本を何冊か出して「スープの人になっていますが、実際に私がお伝えしたいのはスープのレシピではないんです。伝えたいのは、今の暮らしにフィットする料理やその考え方。

 主婦として30年近く毎日のご飯作りをしてきて思うのは、今までの食べ方とか料理全体を考え直してもいいのでは?ということ。私が子どものころの母たちは専業主婦が多く、手間をかけてご飯をつくることができたけれど、今は忙しい人や一人暮らしの人が増えました。スープは、そういう人たちの暮らしに合う料理だからヒットしたんだと思います。

 今回の本にも、レシピでは伝えきれないけれど現代のキッチンに必要な、ちょっとしたコツや技を少しずつ織り込みました。
 みなさんの話を聞いていると、自分の家事に満足できない、自信が持てない人が多いと感じます。でもそのなかでも実はやれていることがたくさんあるのです。私の台所をちょっとのぞき見して。料理家でもこんな感じなのか、うちと同じねと共感したり、うちではこんなふうにしているよとおしゃべりするように気軽に読んでみてください。きっと肩の力が抜けると思います。

 コロナになってから私も家でご飯を作る回数がぐんと増えました。以前は時短の簡単レシピなどを考えていたのですが、なぜ私たちはご飯を作って食べるのだろうか?なぜちゃんと作りたいと思うのだろう?というようなことを考えるようになりました。料理を単なる栄養や機能にすることはできなくて、がれかと一緒に食べる。あるいは一人でも自分を大事にする。そういったやりとりのなかにあるあたたかさを感じたくて料理をしているんだなと気がつきました。

 これからはスープと同じように、楽に出来ておいしい料理をお伝えしたい気持ちがあります。なんでもないものでもすごくおいいしい。こんなふうにしたら、簡単でもあたたかさのある料理が食べられるよという投げかけを続けていきたいです。


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『災害時に備える自宅のトイレ』
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小組フェスタ 発表の部 3
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